ハンドメイド作家のB面

ハンドメイド作家兼ハンドメイドコンサル。2社経営。 ハンドメイド販売に関する情報を発信。 オンラインサロン「ハンドメイドラボ」主宰。 弁護士法人Authense法律事務所

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最近の記事

オワコンの恐怖と向き合いながら進む道

ものづくりをしていると、「いつか自分はオワコンになってしまうのではないか?」という漠然とした不安を感じることがあります。特に、ハンドメイド作家として自分の作品を誰かに届けることを目指している人にとって、その恐れは身近なものかもしれません。どれだけ頑張っても、いつか注目されなくなるのではないか、自分の価値が失われてしまうのではないか――そんな思いが胸をよぎることもあるでしょう。 ですが、人気の浮き沈みは避けられないものであり、そこに悲観的になる必要はありません。むしろ、一時的

    • ハンドメイド作家がひとつの作品を完成させるためには、デザインを考え、材料を選び、試行錯誤を重ねる日々があります。作品が仕上がった後も、それを販売するために写真を撮って、説明文を作って、SNSで発信するなど、多岐にわたる作業をこなしているのです。

      • 仕事に見える仕事 vs. 仕事に見えない仕事

        スーツを着てオフィスに向かう人が「働いている」と認識される一方、自宅でアクセサリーを作るハンドメイド作家が「何をしているの?」と思われることがあります。仕事には「仕事らしく見えるもの」と「一見仕事に見えないもの」があるのです。 僕はこの違いが、ハンドメイドを生業とする人々を悩ませているんじゃないかと感じます。特に、まわりからその忙しさや真剣さが伝わりにくいということ。今回は、この2つの仕事の違いを掘り下げながら、「見た目」では測れない仕事の価値について考えてみたいと思います

        • ハンドメイド作家を本業にするための完全マニュアル

          ハンドメイド作家として「本業で生活する」という夢を叶えるには、しっかりとした準備と計画が欠かせません。ただ情熱だけでは不十分で、収入や時間管理、制作の方向性まで、安定した運営のための基盤を副業時代に築いておくことが成功への近道です。 この記事では、副業時代に取り組むべき「売れてからでは変えにくい」重要な5つのポイントを具体的かつ実践的に解説します。本業を目指す方にとっての必読ガイドです。 1️⃣ 副業時代に「お金」と「フォロワー」の基盤を作る 本業へ移行する際、最大のハ

          Xやスレッズで書きづらいこと Vol.1

          ネットもリアルも現実ではなく空想妄想の時代。現実的な話は見たくない、作家は夢を見させる側。今はあまりに全部が現実的すぎる。 デザフェスが終了し、SNS上ではさまざまな作家がその感想や振り返りを投稿している中で、特に注目を集めているのがThreadsでの活動だ。Threadsでは、多くの作家が売上や当日の状況、さらには心情まで赤裸々に語る投稿をしている。 それが良い意味での「本音の場」として機能している様子がうかがえる。X(旧Twitter)では、デザフェスの運営側やお客さ

          ¥300

          Xやスレッズで書きづらいこと Vol.1

          ¥300

          ネットもリアルも現実ではなく空想妄想の時代。現実的な話は見たくない、作家は夢を見させる側。今はあまりに全部が現実的すぎる。

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          デザフェス×ディズニーランド×推し活に学ぶ!ハンドメイド作家の『テンション買い』必勝法

          「Do not touch!wowつい買っちゃった!」 そんな経験、ありませんか?デザフェスやディズニー、推し活アイテムに共通するのは、思わず財布を開かせるテンション買いの仕掛けが詰まっていること。ハンドメイド作家として、これを見逃す手はありません。 この記事では、テンション買いの仕組みと、それを上手に活用して売上アップにつなげる戦略を徹底解説します。 あなたの作品も、「今すぐ欲しい!」と思わせる魔法を手に入れましょう。 「テンション買い」とは? 「テンション買い」

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          ハンドメイド作家は“必要な人”にだけ知られればいい。広く知られるより、愛されるブランド作りを

          もっと多くの人に私の作品を知ってほしい! ハンドメイド作家として活動していると、そんな気持ちになること、ありますよね。でもちょっと待ってください。本当に目指すべきなのは、「誰にでも知られること」ではなく、「必要な人にしっかり届くこと」かもしれません。 今回は、広く知られることが必ずしも成功につながらない理由と、必要なお客さんにだけ届くための考え方やアプローチについてお話しします。 「知ってもらう」の質を変えることで、もっと自由に、もっと自分らしい活動ができるようになります

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          「飛ぶように売れていた布マスクが、ある日パタリと止まった理由」——コロナ禍が教えてくれた“流行”の怖さ

          2020年、突如として始まったコロナ禍。世界中で「マスク不足」が叫ばれるなか、ハンドメイド作家たちはこの新しい需要に応え、布マスクを次々と手掛け始めました。普段はアクセサリーや雑貨を作っていた作家たちも、いつしか「布マスクが飛ぶように売れてます!」という声をあげ、次々と市場に参入していきました。 その一方で、ただ利益のためではなく「少しでも役に立ちたい」と、社会貢献の一環として布マスクを作っていた作家もいました。医療機関や地域の施設に寄付をしたり、近隣の住民に配布することで

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          「浅めの作品ジャンル」だけでなく、「深めのブランドらしさ」を目指すために

          ハンドメイド作品を制作・販売する作家が増えた今、素材やジャンルだけでは差別化が難しい時代となっています。特に日本国内では、既に100万人以上のハンドメイド作家が活動しているといわれています。 その中で、「自分らしい」ブランドをどのように築き、顧客に選ばれる存在となるのか――それには、ただの「作り手」ではなく、「ブランド」としての存在感を確立することが重要です。 1. 「素材」や「ジャンル」だけに頼らない 革、天然石、レジンなどの人気素材や、「シンプル」「ナチュラル」「エ

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          「あえて売らない、知られない時間」を作る大切さ ~ハンドメイド作家の心が楽になる販売戦略~

          「もっと知ってほしい」「もっと買ってもらいたい」 ——そう考えるほどに、気づけば心が少しずつ疲れていませんか? ハンドメイド作品を作る喜びのはずが、いつの間にか数字や反応に振り回されてしまうことも。そんな時こそ、思い切って「あえて売らない、知られない時間」を作ってみませんか?余白の時間が、作品の価値をさらに引き出し、あなた自身を楽にしてくれるかもしれません。 1. 買ってもらわない、知ってもらわない「余白」の意義 ビジネスにおいて、売り上げや認知度の向上が必要であること

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          売れないハンドメイド作家から脱却するためのポイント

          ハンドメイド作家として活動していると、「どうしても売れない」と感じる時期は誰にでも訪れます。しかし、そんな状況から抜け出すためには、いくつかの工夫と戦略が必要です。ここでは、売れるためのポイントをいくつかご紹介します。 1. 作品は最低20種類作る 少ない作品数では、お客さんに十分な選択肢を提供できません。最低20種類の作品を用意することで、ブースやショップに訪れたお客さんが「欲しい」と思うアイテムに出会いやすくなります。商品数を増やすことで、お店全体に厚みが生まれ、ブラ

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          ネット販売とイベント販売の両立:アフターコロナ時代の作家活動戦略

          コロナ前は、ネット販売とイベント販売がそれぞれ明確に分かれている印象がありました。多くの作家が両方を手掛けてはいたものの、成功している作家はどちらか一方に注力していることが多かったように思います。 しかし、コロナ禍によって人の流れが止まったことで、イベント販売に依存していた作家は活動を縮小せざるを得ませんでした。この影響から、BASEやminne、Creemaなどのオンライン販売プラットフォームが急成長し、バブルのような売り上げを記録しました。私のオンラインサロンでも、急遽

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          欲しい人を想像することで広がる、僕のハンドメイドの世界

          ハンドメイド作家として作品をつくるとき、僕はいつも「欲しい人」をイメージしながら手を動かしています。 
「どんな人が使ってくれるんだろう?」と考え始めたら、その人の暮らしやどんな風に使われるかが自然と浮かんできて、ただ単に「もの」をつくっている感覚から一歩先へと進むことができるんです。この流れは僕にとって創作そのものの一部でもあります。 たとえば、30代後半から50代前半の女性がふと僕の作品に目をとめてくれる姿をイメージします。 家庭や仕事をこなしつつも「自分らしさ」や「

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          いつもご機嫌でニコニコしている人が、ハンドメイド業界で果たす大事な役割

          ハンドメイド作品って、単に「もの」じゃなくて、作り手の個性やこだわり、そしてその人の雰囲気までもが込められています。 だからこそ、いつもご機嫌でニコニコしている作家さんの存在が、周りの人やお客様にまで良い影響を与えることってあるんです。 まず、笑顔でいる作家さんって、場の空気を和ませる力を持っていますよね。 たとえば、イベントや展示会でも、にこやかな作家さんのブースには自然と温かい雰囲気が漂うものです。 緊張しているお客様も思わず足を止めて、「ちょっと見てみようかな」

          いつもご機嫌でニコニコしている人が、ハンドメイド業界で果たす大事な役割

          ハンドメイドってパーツをつなぐだけで売っちゃダメなの?

          ハンドメイドアクセサリーの世界に身を置くと、一度は「パーツを繋げただけで、それは本当にハンドメイド作品と言えるのか?」という問いにぶつかることがあるのではないでしょうか。 アクセサリー作家さんの間でたびたび出てくるテーマですね。 ただ、よく考えてみると、日本のハンドメイド業界が盛り上がったのは、実はアクセサリーの人気が火付け役だったのでは?って思います。 高級なジュエリーブランドから300円均一のショップまで、今やアクセサリーの世界には、ものすごい多様性が生まれています

          ハンドメイドってパーツをつなぐだけで売っちゃダメなの?