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リハテーラーの大切にしていること(③未来について)
発達領域の理学療法士の長谷川です。
引き続き「リハテーラーの大切にしていること」の解説をしていきます。
今回は、「未来(予後予測も含め)」に関することです。
子どもたちの未来を創造(想像)します。
・日常を一緒に過ごす中で、お子さんの将来を想像し、生活上の様々な選択肢を広げていけるように、未来を創造していきます。
・ご家族の願いと支援者の願い(mission)、本人の願い(vision)、それらのうち優先すべき物事(value)を思考し、必要なことを支援していきます。
・医療者として予期できる二次障害に対し、必要最低限の出来ることを判断し取り組みます。
障がいのあるお子さんとその家族は、多くの不便があります。
・ちょっと週末にお出かけしようかな。
・今日の夜ご飯は、家で作るの面倒だから、外で食べていこうかな。
そんなに簡単ではありません。
いろんなことに、準備の必要性や参加していくことの制約があります。
例えば、
私たちは、1階から2階に上がるときに
・階段
・エレベーター
・エスカレーター
の選択肢がありますが、
車いすの人たちは、
・エレベーター
のみを使用して上がるしかありません。
普段の生活の中に、そのような選択肢の狭さがあるのです。
預かり中に起きる物事だけでなく、生活上の様々なシーンを「想像」し、様々な選択肢を広げれるような未来を創造していきたいと考えています。
その時に、必要な考え方として、何を優先して支援してくのか優先順位を決めなければなりません。
①ご家族から本人に対して、こうなってほしいなと願うもの
②支援者が本人に対して、こうなってほしいなと願うもの
③本人がこうなりたいだろうと感じるもの
上記のすべてが一致していれば、最高によいのですが、そうではないことも多くあります。
ご家族の気持ちに引っ張られるのではなく、リハテーラーのスタッフ一人一人も、その子に関わる一員として願いを明確にしていきます。
それらが出そろったところで、本人にとって必要な支援を選択していきます。
それは、親御さんの気持ちを大切にしないと言っているのではありません。
親御さんが、子どもにこうなってほしいと願うことは、尊重すべき物事です。
しかし、私たちは、親御さんがこう思っているからそのままそのことを支援するという短絡的な支援は行わないようにする必要があります。
それは、支援者の思考停止なのです。
本人とともに過ごす時間のなかで、養育者の一人として、本人に対して「こうなってほしいな」という願いを考えながら支援すると、活動の内容も変わってきます。
これらの願いは、ポジティブなことだけではありません。
医療者として、将来起きうる二次障害が予想される場合、そのことがおきないように、取り組む必要があります。
例えば、側弯の予防であったり、股関節脱臼の予防であったり、嚥下・呼吸の問題等です。
それらは、避けて通れない場合もありますが、ケアの一つとして必要なことを行っていくようにしています。
なぜ、最低限と書いてあるのか?
それは、側弯を予防するためや、股関節脱臼や、嚥下・呼吸障害を予防するためだけに、本人たちは生きていないからです。
それらのことは、出来るだけ短い時間で済まし、次の章である「遊び」につなげていきたいのです。
次回をお楽しみに!
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