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リハテーラーで大切にしていること(②コミュニケーションについて)
発達領域の理学療法士の長谷川です。
引き続き「リハテーラーの大切にしていること」の解説をしていきます。
今回は、「コミュニケーション」に関することです。
まずは、その文章です。
子どもたちの表出を大切にし尊重します。
①言語コミュニケーションに障害のあるお子さんにとって、運動制限は、コミュニケーション手段の制限です。
②リハテーラーのリハビリは、セッションです。どんな仕草も、大切な表出として受け取り、相互方向のやりとりとして受け止めます。
①の言語コミュニケーションに障害のあるお子さんというのは、分かると思います。
お話が出来なかったり、言葉の意味を理解することに課題のあるお子さんのことですね。
そもそも、コミュニケーションとは、発信と受信の二つの能力によって、行われています。
言葉のキャッチボールなんて言い方があるくらいですからね。
おたがいに、発信と受信を繰り返してやり取りをしていくわけです。
だけど、重症心身障害のお子さんに関しては、言語のやりとりを行うことが難しいお子さんが多いわけです。
そうすると、本人のちょっとしたしぐさや、表情でコミュニケーションをとっていく必要があるのです。
びっくりすると、ぴくっと動く手
うれしいとふりまわす腕
いやだと蹴っ飛ばす足
呼吸が苦しいと、反り返る身体
たくさんありますね。
これらの身体で表現しているものでのやりとりが、彼らとのコミュニケーション手段です。
なので、「障害のあるお子さんにとって、運動制限は、コミュニケーション手段の制限です。」となるわけですね。
②のリハテーラーのリハビリはセッションです。という部分に関してです。
セッションとは、ジャズセッションのときに使われる意味でのセッションです。
ジャズセッションでは、誰かが音を鳴らすと、それに合わせるように、別の楽器が反応しメロディーを奏でます。
そして、あるときは後から加わった楽器がメロディーとなり、他の楽器がサブに回ったりと、相手の波長に合わせて、やり取りをしながら、音楽を作っている様があります。
そのジャズセッションのように、相手が身体で表現したものに対して、相手に伝わるような方法で応答し、はたまた、こちらから相手が受け取りやすいように刺激を入れると、相手から反応があったりと、双方向のやりとりとして、成立させることが可能になるのです。
彼らとのやり取りの難しさは、
・相手に伝わるように、コチラから発信することと
・相手が何を言っているか理解するこちらの受信のこと
このことにスキルが必要となります。
分からないと放棄するのは、簡単ですが、そのことに価値があると思っているので、「健康」の次に、「コミュニケーション」が入っています。
相手がモノを言わない存在として見るのではなく、一人格として尊重し、それらの声に耳を傾けることで最善の支援を提供していきたいという願いが込められています。
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