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【古文】八月の風物詩②「扇」

知人が僕のnoteを読んで、

「文章だけ見たら、子煩悩・愛妻家のめちゃめちゃいい人やけど、あんなのは嘘八百だ!実物と違いすぎる!

と言っていました。

noteに書かれたことが真実なら、僕は素晴らしい人格者

noteに書かれたことが嘘八百なら、僕は素晴らしい文筆家

いずれにしても皆さん、スキと拡散お願いします笑


さて、短い夏休みが終わり、授業が再開しています。熱中症対策にぜひ扇を使いましょう。

『更級日記』和泉
 高浜といふ所にとどまりたる夜、いと暗きに、夜いたうふけて、船の楫の音聞こゆ。問ふなれば、遊女の来たるなりけり。人々興じて、舟にさしつけさせたり。遠き火の光に、単衣の袖長やかに、扇さしかくして、歌うたひたる、いとあはれに見ゆ。
高浜という所に泊まった夜、月もなくたいそう暗いのに夜もすっかり更けてから楫の音が聞こえてくる。人の問答を聞いていると、遊女がやってきたらしい。人々はうち興じてその舟をこちらに着けさせた。遠い灯火に照らされて、単衣の袖を長めにして、扇で顔を隠して歌を歌っている様子はとてもしみじみとした風情だった。

日本の扇は女性が顔をおおうための大切な道具でした。単に人に顔を見られるのを恥じるという意味だけでなく、女性の容貌を引き立てるものとして、意匠には工夫が凝らされました。

「えんなり」は、露出しない隠れたものの魅力についていうことばですが、現代の「チラリズム」や萌え用語としての「絶対領域」も、この美意識の延長にあるのかもしれません。

え、マスクしている人が全員、美男美女に見えるのと同じ??

僕にはよく分かりませんが、感染症対策にもなるし、一石二鳥ですね。


安井直人

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安井直人
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