【読書記録】最高のコーチは、教えない。 吉井理人
読んだきっかけ
ハンドボールでのコーチングに興味を持った。強くするために強い指導をするのはナンセンスだと感じているが、これといった方法の軸がない。最近は学校現場でも使えるのでは?と感じている。
学んだこと
試合に出ない選手を新聞記者として設定し、試合内容を事細かく見るように指示。試合終了後に質問させて振り返りに使う。
コーチの仕事は、選手が自分で考えられるような力をつけること
まずは初勝利を褒める。次に選手がどう思っているか聞く。
本気出さん時、手を抜いたときだけ叱る。ミスは叱らない。
個が伸びれば組織は強くなる
簡単で小さな課題を設定し、小さな成功を継続的に積み上げていく方法が、一番モチベーションが上がる
課題を解決するために必要な要素は全て自分でコントロールできるものににする
選手が自分でコントロールすることが可能で、失敗してもやり直しがきく課題を設定→チーム全体での課題も?
その競技以外の日々の生活の中で小さな課題を設定し、それを実行する習慣をつけるようにする
自分で自分の課題を見つけて実行する習慣を身に着けさせる
大きな目標を設定し、その途中にある小さな課題を設定して失敗したら軌道修正する
自分の投球に点数をつけさせる
自分の体にイメージが向かないような言葉で表現する。ボールが糸を引くイメージ。
失敗が怖くてトライしないのが一番かっこ悪い
スポーツコーチング型PMモデル
まずは指導行動
次に中級者。人の成功や失敗を自分事としてとらえ、多くのケースに触れることで自分だったらどうするか、どれが最適な解決方法かをトレーニングする
観察、質問、代行
考えない選手は、成長しない。自分以外の何かのせいにして逃げるだけ。
良かったところはどこ?悪かったところは?失敗したところは?失敗したシーンに戻れるとしたらどういうことをしたい?何か準備をしておいた方がよかったと思うことはある?次に向けて何をしようと思う?
何度も繰り返すことで言語化できるようになる
日記は言語化の訓練になる
結果も出ていないのにやり方を否定されると気分が悪くなる
その選手だったらどうするかを考える
強みを知り、強みを伸ばす
周りから見られていることを自覚させる
なんでもいいから、最後までやりきらせる
自分がしっかりすれば組織も守られる
個人の強みに色を付けるのが優先。その色を組み合わせて化学反応を起こすのがコーチの仕事。
色の枠をつくるのもコーチの仕事
メンタル面の知識
感想
練習内での課題設定については現状と同じ方法をとればよいことが分かった。もう少し意識的に、段階的に、課題設定をしてクリアできるようにしていきたい。
小さなごみを見つけて拾う、利き手と逆の手を使う等、ハンドボールと少しだけ関係のありそうな内容で、日々の生活の中での課題を設定したい。
インタビュー形式の振り返りが一番取り組んでみたい内容だった。3人一組のグループを作って、練習の最後にグループミーティングのような形をとりたい。話す内容は最初で決めておく。練習中に同じグループの選手を観察させる。
言葉の表現技術を磨きたい。自分は圧倒的に言葉が少ないことをよく感じる。偉人の名言、学ばせたいことがわかるストーリー、のようなものをストックしてみる。
この本で学んだことは、すべて日ごろの練習で実践できそうなものばかりであった。毎日の練習でトライ&エラーを繰り返しながら成長するのは、コーチも同じなのかもしれない。ハンドボールを通して人生を輝かせる子どもたちが少しでも多くなるように関わっていきたい。