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#日産スタジアムに行って帰ってくるまで 横浜FMvsセレッソ大阪観戦記
このnoteはハンドボーラーの僕がJリーグ第23節、横浜F・マリノスvsセレッソ大阪の試合を観るために、日産スタジアムに行ってから帰るまでの体験・感想を、つらつらと記したものです。
まだ行ったことのない方にはこれからの参考に、ファン・サポーター等チーム関係者の方には「初心者はこんなこと思ってるんだ」と知ってもらえたら嬉しいです。
※全文無料で公開しています。
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今回はマリノスのホーム、日産スタジアムに行ってきました。
実は僕、今は千葉県に住んでいますが実家は横浜市にあって、高校生までは横浜市民でした。「浜っ子」ってやつです。マツコデラックスさんにズタボロに言われてるあれです。
マリノスの試合は1回だけ観に行ったことがあります。
2013年11月30日、アルビレックス新潟戦。記憶に残っている人も多いと思います。
「勝てば」優勝、だった。
当時高校3年生だった僕がよく覚えているのは、とんでもない数の人がスタジアムに押し寄せていたことと、がっくりしながら帰るファンの姿です。
最も印象に残っているのは次節の川崎フロンターレ戦。
テレビの前で食い入るように試合を観ていましたが、優勝は逃しました。地面に突っ伏した中村俊輔選手の背中は、今でも鮮明に焼き付いています。
【写真:アフロ】
それからは千葉に移住したこともあり、マリノスの試合を観に行くことは無くなりました。今回、約6年ぶりにスタジアムに行きました。
それは、今シーズン良い成績を残しているとか、独特のアタッキングフットボールが面白いとか、もちろんそれらも大きな理由です。
ですが最も大きな理由は、「優勝を逃した6年前から、何が変わったのか」を、自分の目で見たかったからです。
6年ぶりということで新鮮味満載の観戦でしたが、時間を過ごす内に当時の記憶が蘇ってくるようで、とても懐かしく、心躍る体験をすることができました。
前置きが長くなりましたね。
以下、「日産スタジアムに行って帰るまで」です。
・SNSをチェック
スポーツ観戦をするとき、行きの電車の中で毎度行っていることですが、まずはチームのTwitterをチェックします。スマホの画面を指でスーッとするだけで、イベントや情報を見られます。便利な時代です。
時間が合わず行けなかったのですが、試合前には新横浜のHUBでeスポーツのエキシビションマッチが行われていたそうです。
Jクラブ所属のeスポーツ選手が増えていることもあり、対戦相手も同じチーム同士で戦えたらとても盛り上がりそうだなと、期待しています。
Twitterからホームページの当日試合イベントのページに飛ぶと、たくさんのイベントの情報がまとめられていました。その中でも、子ども連れのお客さんへの配慮がとても考えらているなと感じました。
赤ちゃん休憩室が設置されていたり、レゴやトミカで遊べるブース、ピッチ脇には巨大なキッズパークがあったり、、
試合を楽しく観戦したいけど、子どもの面倒も見なきゃいけないお父さんお母さんも多いと思うので、とても良い取り組みだと思いました。
実際にたくさんの子どもたちが楽しそうに遊んでいました!
全体的に子どもたちの人数が他のチームに比べて多いように感じました。
もう一つ素晴らしいなと思ったのは、初めての方への観戦ガイドが充実していること。
初めて行く場所は、どこだって不安が膨らみますよね。そんな不安を取り除いてあげることって、とても大切ですよね。
ファミリー編、カップル編、グループ編の、シチュエーションごとにガイドが細かく書かれているので、参考になること間違いなし!
また、ユニフォームとタオマフ付きチケットの販売や、ユニフォームレンタルなど、初観戦が楽しくなるような取り組みが充実してると感じました。
他にもスタグルだったりブースの紹介など、魅力的な発信が多くて早くスタジアムに行きたいと、電車の中でワクワクしていました。
現地に着く前から気持ちを高ぶらせてくれる、最高です。
・新横浜駅~スタジアムの道中
新横浜駅に着いたのは18時前。
最寄り駅はJR横浜線の小机駅ですが、新横浜からも歩いて10分ほどです。新幹線が止まる駅から歩いて行けるなんて、遠方からのアウェイサポにとっては便利なのではないでしょうか。
駅の中は以外と「マリノス感」が無く、目立つポスターが貼られている訳ではなく、トリコロールに染まっている訳でもありませんでした。
僕の勝手な印象ですが、最寄り駅がチームカラーに染まっているところは、地域に根付いている感じが凄くして、温かい気持ちになります。
大きい駅だけに難しいのかな。小机はどうなのだろう。
スタジアムまで向かう道は覚えていませんでしたが、マリノスのユニを着た人たちが道しるべになってくれました。
スタジアムに着いてからも思ったけど、ユニ着ている人が圧倒的に多い。そんな雰囲気の中にいると、買いたくなっちゃいますよね。笑
新横浜に到着!道がわからなくても、ユニ着た人についていけば辿り着くよね。#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/j8BRnNphvS
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
道中には、フラッグやペイントされたマンホールなど、マリノス感のあるもの至る所に見ることができました。
駐車禁止と色が丸被りですね。笑
長い歩道橋を登り切ると、夕焼けに染まったスタジアムが。
わりとエモい写真が撮れました。女子高生にスタジアムとか観戦中の写真を撮らせてみたら、すごい映える画が撮れるんじゃないかと、ふと思いました。
・トリコロールランド
敷地内に入ると、まずは全体の案内看板が設置されていました。ホームページとは違い、詳細な情報がそぎ落とされていて、シンプルで見やすかったです。ここが複雑だと、人が溜まっちゃいますよね。
広場は「トリコロールランド」と呼ばれていて、キッチンカーやイベントブース、ステージがあり、まるで小さなテーマパークのような雰囲気でした。中央にはトリコロールカラーの椅子とテーブルが置かれていて、家族連れが多かった気がします。スタグル食べながら笑顔で話す姿って、素敵だね。
スタグルはパッと見ただけだけど、すごいクオリティが高そう!
昼食が遅かったこともあり何も買わなかったけど、次回は何かしら食べたいと思います。
おすすめがあったら是非教えてくださいね。
・スタジアム内へ
入場するために広場の階段を上がると、選手の日産のカッコいいポスターがお出迎え。なんか海外のスタジアムみたいな感じがして迫力あるし、テンション上がりましたね!
日産スタジアム🏟️
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
入り口からしてカッコいいね!#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/t38Gb7hR1D
QRコードをかざして入場。コンコースを見て回りたかったけど、広すぎて断念しました。笑
どこに何があるかのマップがあれば、嬉しかったですね。
コンコース内には至る所にデジタルサイネージが設置されていて、様々な情報やピッチの様子を見ることができました。
「横浜=先進的」のイメージを持っているので、じゃんじゃんデジタル化してスマートスタジアムを作って欲しいと、勝手に期待しています。笑
途中小腹が減ったら嫌だなと思って、焼きそばとコーラだけ買ってスタンドへ。
僕が選んだのはバックSC席。価格は変動制で2,900円でした。指定席なので、場所取りする必要がないのはいいですね!
また、全ての席にはドリンクホルダーが着いていて、飲み物を持つ必要がないのでとても助かりました!
ドリンクホルダーがあるのはかなり嬉しいよね!#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/FOeKYJFPD6
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
「日産は距離が遠くて見にくい」とよく言われていますが、SC席は充分近くて見やすかったです。他の席はどんな感じなんでしょうかね。
ピッチでは選手がアップしていて、サポーターは個人チャントを歌っていました。ゴール裏に設置された台の上では、マリノス君が腕を振って応援団の団長っぽくしていました。控えめに言って、かわいすぎ。
※マリノスケとツイートしましたが、マリノス君の間違いでした。ごめんなさい、、
SC席は結構距離も近くて見えやすい👏
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
マリノスケが応援の指揮してる(風)なのは、めっちゃかわいい。 pic.twitter.com/6rz13Yn7Co
・圧巻のトリコロールギャラクシー
アップが終わり選手が引き上げて、しばらくすると会場が暗転。巷に聞く「トリコロールギャラクシー」の始まりです。
暗闇の中でみんなペンライトを振りながら、選手紹介をします。これは否が応でもテンション上がりますね!
前にいた子どもたちは大はしゃぎでペンライトをぶん回していました。笑
なんなら空いた席に電飾でも置いておけば、半端ない雰囲気になるんじゃないかと想像しつつ、ただただ「スゲー」と小学生みたいな気持ちになって見ていました。
トリコロールギャラクシー✨
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
ライブ会場に来てるみたいでテンション上がるね!!#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/P0ikbklGO9
選手紹介が終わると、レ・ミゼラブルの「民衆の歌」をアンセムにして、選手を迎えます。
みんなで大合唱して、派手な照明の中でフラッグを振るんですよ。そりゃあ圧巻ですよね。
知ってる歌だから初めて来た人でもすぐに歌えるし、「これから闘うぞ!」という感じの曲なので、素晴らしい雰囲気になりますね!
レミゼラブルの民衆の歌。知ってる曲だから口ずさめるし、なにより迫力と高揚感が半端ない。#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/UFgZQSzGOW
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
そして選手がピッチに入るときの照明の感じ、これが最高にクールですね。
ライブ会場にも使われる日産スタジアムだからこそできる、サッカーというショーを最大限に引き立たせる演出ですね!
・前半
試合が始まってまず思ったのは、サポーターの熱量が半端ないこと。
とにかく歌いまくるし、チャンスの時には一体感抜群に盛り上げる。静かなときは基本的にありません。特にゴール裏の迫力は凄くて、まさに選手を後押ししている感じがしました。
試合は開始12分で、セレッソの奧埜選手に先制ゴールを許してしまいます。
僕の席はちょうどオフサイドラインの延長にあって、「あれ、オフサイドじゃね?」と思いました。周りのファンも「オフサイドだろ!」と不満気でした。
※あとで映像を見たら、オフサイドではありませんでしたね。改めてトップレベルの審判は凄いなと、感心しました。
微妙な判定だったのでファンの気持ちも理解できますが、近くの席にいたおじさんは、その後もずーっと愚痴や関係の無い理不尽な野次を飛ばしていました。
僕はそのようなおじさんがブーブー言っているのも、サッカー観戦の一興だと思って楽しめちゃうのですが、気分を悪くする人は大勢いるはずです。
「人が人を呼ぶ」、スタジアムにいる人には意識してもらいたいことですね。
先制されたあとはマリノスが圧倒的にボールを支配しますが、セレッソの守備を崩せずに時計が進みます。なんとももどかしい…。
そんなときこそ、買ってあった焼きそばの出番です。
サッカー観戦しながら食べる焼きそばが、世界で一番旨いと思っています。本当です。
・ハーフタイム
多くの人が席を離れる中、特に用も無かったので座ったまま後半を待つことに。
ハーフタイムって他のスポーツだと暇なことが多いのですが、マリノスはそんなことありませんでした。
MCさんが声をかけながら、子どもたちが掲げる絵を大型ビジョンに映していました。
これも以前の試合のときに書いてもらった絵を当日返却したそうです。ストーリー性があって面白いですね。ビジョンに映った子どもたちはキャッキャしていて、微笑ましかったです。笑
続いて、これまた大型ビジョンを使った企画。ビジョンに映った人にユニフォームがプレゼントされます。
「もしかしたら自分も…」とドキドキしていましたが、そんな甘くはありませんでした。笑
2人目に映った男の子が寝ぼけていて、めちゃめちゃ可愛かったです。笑
あのときはみんな笑顔で、温かい雰囲気に包まれていました。
また、マリノスケもスタンドを回っていました。やっぱり可愛い。
マリノスケがひたすらにかわいい🙆#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで pic.twitter.com/V7CZZXRbPl
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
・後半
後半もマリノスがボールを支配して、ゴールの匂いもするようになりました。
印象に残っているのは、マテウス選手の力強い突破ですね。特徴のある選手は華があるし、観てる方もワクワクできますね!
68分にはエリキ選手のパスから、マルコスジュニオール選手のゴール!
スタジアムは熱狂に包まれました。やはりゴールは格別ですね!
前半の愚痴おじさんも、とびきりの笑顔で喜んでいました。一喜一憂できるほうが、人間味があっていいですよね。
しかし76分に、セットプレーからまたしても奧埜選手に決められてしまいます。
その瞬間は「あぁ…」と雰囲気が落ちますが、すぐにゴール裏から魂こもったチャントが聞こえてきます。この切り替えが大事ですね。
その後も勝利を目指して攻め続けますが、最後までセレッソのゴールをこじ開けることができず。
残念ながら1-2で敗戦となりました。
この試合の観客数は28,304人。
3万人弱入って、まだまだ空席が目立つってすげースタジアムだなって思いつつ、もったいな~とも思いました。
一番は毎試合6万人いれることなんだろうけど、空席に存在価値を与えることができれば、面白そうですよね。
・帰り道
試合終了とともに、周りのお客さんが一斉に帰り始めたので、僕も流れに身を任せました。本当は終了後の様子を見たかったけど、3万人の帰宅ラッシュって半端ないですからね。
僕がスポーツ観戦するときに毎回楽しみにしてることが、帰り道のファンの会話を聞くことです。
試合の戦術を語る自称監督さん、イケメン選手に心奪われた女子サポーター、印象に残っているプレーを話す子どもたち、チームのダメだしを言うおじさんたちなど、どれも人間味があって聞くのが楽しいです。
特に印象に残っているのは、父親×息子の親子連れ。
父親がヤケクソ気味に「ここにきて連敗、情けねぇな…」と落ち込む隣で、「でもティーラトンめっちゃ走ってたし、杉本も頑張ってたよね!」と小学生くらいの息子が。
大人と子どもは、見てるものが違いますね。
1-2で残念ながらマリノスの敗戦😭
— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) August 17, 2019
帰り道で「情けねぇなあいつら」と吐くおじさんと、「ティーラトンめっちゃ走ってたよね!」と目を輝かせる少年。どっちが正しいとかじゃないけど、あの少年にはその目線を大切にしてもらいたい。#fmarinos #日産スタジアムに行って帰ってくるまで
ところで、新横浜とか小机にはサポーター行きつけの居酒屋とかってあるんですかね?
試合後に仲間内で語る空間は欲しいですよね。あったら是非教えてほしいです!
そのまま電車に乗って、帰路につきました
車内では、DAZNで試合を見直していました。ハイライトがすぐに見れるのは嬉しいですよね。
うとうとしながら、23時半くらいに家に到着。
楽しい体験の代償は疲れと眠気でした。秒で眠りにつきました。笑
以上、日産スタジアムに行って帰ってくるまででした!
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新横浜駅を降りてスタジアムへ歩いてるとき、「そういえばこんな道だったな」と懐かしく思った。
席に座ったとき、6年前を思い出した。「あのときはホーム自由席の2階から観たな」と。
あのときはQRコードのチケットなんて無かったし、選手入場はもっと質素なものだった。
時代は僕たちが思っているよりも、ずっと速く変わる。
試合に勝つことだけじゃない、もっと多面的な意味で僕たちを楽しませてくれる、横浜F・マリノスというチームにはそんな魅力があると感じました。
その中で6年前と同じ状況を迎えられたら、6万人を超える観客でスタジアムが埋まったとしたら。
そんなことを想像すると、ワクワクが止まりません。
時代とともに進化し続けるマリノスが、これから僕たちにどんな景色を見せてくれるか、とても楽しみにしています。
残念ながら今回は負けてしまいました。そして6年前も。
僕が行くと負けるみたいになっているので、次回行くときには、なんとしても勝ってくださいね。笑
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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