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4月活動報告!(ロトゲーム/基数詞/日常での省略)

Привет!
大阪大学ロシアサークル【Рассвет】のなーたそです!
今回は、先日の勉強会で留学生が教えてくれた豆知識をご紹介したいと思います!

ロトゲーム

先日の勉強会では、基数詞を学ぶことを目的とし、「ロトゲーム」という数字を扱ったゲームを行いました。日本で言うビンゴゲームのようなものですね。
3行9列のマス目に15個(各行に5個)の数字が入った台紙が三枚配られます。中央では数字が引かれ、その数字が自分の手元にあればチップを置いていきます。チップが横に5個、最初に並んだ人の勝利になります。

ロトゲームの様子

ただし台紙を一から作るとなると、少々厄介なルールがあるんです……というのも、列ごとに入れていい数字が決まっているんです。例えば一列目には0~10、二列目には11~20、といったような感じです。

カードの例

私も一年生の時にこのゲームに参加しましたが、数字を聞き取ろうと必死になり、おかげでロシア語の数字にはだいぶ慣れることができました。ロシア語初学者の方には是非お勧めしたいゲームです!


数字に関する豆知識

ところで豆知識の方なのですが、、
ロシア語の基数詞で十の位を言うとき、[一の位+надцать]で表しますよね。例えば11ならодиннадцать[один+надцать]、12ならдвенадцать[два+надцать]といった感じです。ではこのнадцатьとは一体何だと思いますか?

ロシア語の基数詞

実はですね、これはさらにнад+цатьに分けることができるんです。そしてこのцатьとは10(десять)の省略版、надとは「〜の表面に」などという意味を持つ、ロシア語の前置詞ですね。つまりこれ、10を基準にしたときに「どれだけ離れているか」を表しているということなんです!!11(одиннадцать)なら10(десять)より1(один)表面にある、つまり上にある、という解釈ができるわけです!なかなか興味深いお話ではないでしょうか (*´艸`)フフフッ

ちなみにнадには通常造格(具格)が続くんですね。
(ロシア語には「格変化」といって、単語がその役割によって形を変えるというルールがあるのですが、надの次は造格と決まっているのです。)
それで気になった私は、「цатьってдесятьの造格形なんですかぁ?」ってきいてしまったんですけれども、そこはそういうわけでもないみたいでした…
あくまで「由来」って感じなんですかね(笑)

ネイティブの日常的な省略

また数字とは少し逸れるのですが、留学生と話していてもうひとつ面白いことを教えてくれました。
сейчасはロシア語で「今」という意味ですが、сейが「これ」、часが「時間」という意味を持つことに由来するんですね。で、「今、○○してる!」ってLINEとかでもよく使われると思うんですけど、現代の若者はこれをщасと略すらしい。話すときも「セィチャス」から「シャス」、さらには「シャ‐」とまで省くようになっていて、сейчас,сейчасも「シャスシャス」、сейчас,пакой!も「シャ、パコイ!」みたいになるらしいです。

ちなみに数字を読むときもしゃべり方は省略されていて、それによってとても聞き取りにくくなっています。
今回のゲームでも、12と19の区別をつけるのがとても難しかったです。

12がдвенадцать(ディヴェナッツァチ)、19がдевятнадцать(ディヴャトゥナッツァチ)なのですが、、これ、ネイティブがパッと言うと、もはやд[d]とв[v]とн[n]の発音しか聞こえないんです!
「ェ、今なんか言った??」っていうレベル… (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

そもそもロシア語って早口なイメージがありますけど、それに加えて省略までされたら、もうたまったもんじゃないですよね!?
外国語学習者あるあるでしょうけど、「ネイティブっていいなぁ…」と思わずにはいられません(笑)

最後に

いろいろと話が飛んでしまいましたが、以上が今回のロトゲーム交流から得た学びでした!

ただ今回の、数字の読み方の由来などについては、もっといろいろ知りたいなぁと思って資料なども探したのですがなかなか見つからず、諸説等のはっきりした根拠を見つけることはできませんでしたので、ご了承ください。
また、これに関してご意見・ご感想や興味深い文献などありましたら、是非コメントよろしくお願いします!


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