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部屋探しの譲れない条件

部屋探しの条件と言えば?

そうだなぁ…。
バストイレ別、2階以上、独立洗面台、駅から徒歩10分以内、そんなところだろう。


姉と2人暮らしをするという話があった時、姉に何か条件はあるかと尋ねたところ、
「ウォシュレットがある。」とだけ言った。
「他は?」
「ない。」
「それだけ?」
「うん。」



そんなことあるかいな。
そりゃあ、あるに越したことはないが、無くてもどうにかなるし、ましてや一番に挙げる条件ではない。

ただ、心当たりはある。おそらく父の影響だ。父はウォシュレットへのこだわりが人一倍強い。実家のウォシュレットをこよなく愛している父だが、それだけではない。

最近だと、兄の賃貸アパートにまで、最新のウォシュレットを設置してしまった。兄はいらないと何度も言ったが、父の独断と自腹で設置された。ちなみに父が兄宅を訪れるのは年に3回くらいだ。

皆も出先で借りることがあるだろう、コンビニのトイレにもこだわりが。
どんなに危機的な状況でも、お気に入りのコンビニを探す。というより、お気に入りのウォシュレットを探している。父曰く、デイリーヤマザキのウォシュレットが一番いいらしい。図々しい。


余談だが、ウォシュレットの原型はアメリカで生まれた。意外にも日本ではない。
また、名前の由来は「Let’s Wash!」を逆にしたものらしい。思っていた数倍面白い。


そんな英才教育を受けてきた私たち。姉が部屋探しの条件のNo.1かつonly1にウォシュレットを挙げるのも無理はない。なんだかんだ言って、私もそれなりにこだわってしまう。ウォシュレットが帰省の目的第5位に入るくらいには。


ここまで来たら部屋探しの条件とか、そういう話ではない。

異常なまでのこだわりの理由は、きっとこう。









ウォシュレットがついていないと、“割り切れない”ということだろう。









「「「「「 Let’s Wash!!!!!!!! 」」」」」

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