無題I

久々にパソコンを開いた。
社会人になって自分の面白みが急激に減っている気がする。
仕事で嫌なことがあった時ほど、自分は面白い人間なのだと無理やりにでも確認したい。
文章を書こう書きたいと思ったところで時間もなく、これが大人なのだと思うと、またため息が出る。
今日は色々と失敗をした一日だった。
家に着いてすぐさまパソコンを開いた。

いかにもパソコンで文章を書いている風だが、実はiPadで書いている。
パソコンを開き、ワードを開こうとしたところ、
「ライセンスのない製品です」。
ライセンスとはー？
学生時代は無料で利用させてもらっていた、ワード、エクセル、パワーポイント。
私はもう学生ではないのだと再確認。

仕方なくWeb版ワードに切り替えてログインしたところ、
「ストレージがいっぱいです」。
ストレージとはー？
Web版なのに容量制限とは、たまげた。
文章を書くことさえ許されないのだと？！
趣味を楽しむことさえ許されない？！
私はもう社会人なのだと再確認。

こんなことならiPad用のキーボードを買っておけばよかった。
もしパソコンを新しく買うのならば、ワードとエクセルとパワーポイントが標準搭載されているパソコンを買うと心に誓った。

脚色たっぷり面白い文章をパソコンで書こうと意気込んで開いたのに、こんな暗い文章をiPadで書いている。
人生はうまくいかないものなのだと再確認。

ただパソコンで書けないのか、最悪、やめた、と諦めなかった自分を褒めたい。
こんな日常でも文章にすることで、なんとなく昇華できた気がするものである。

今日は意味もなく取った希望休。
嘘をついた、意味はある、意味はあった。
大好きなアイドルのスタジアム公演に行く気満々だったのだが、見事に振られた。
オタクをするのは大変だと再々確認。
こんなに日々を頑張っているのに、なぜ私が行けないのか、私が行かず誰が行ってんだよーとイライラするが、こんな考えが第一に出る私は未熟者なのだと反省。
ライブに出ているアイドルも、ライブに行けるオタクたちも日々を頑張っているのだと心の中で必死に唱える。
結局いい気持ちにはなれなかったので、とりあえずこの話は頭の中から相殺。

明日のことを考えず溜まったドラマを見ながら夜更かし。
それだけのことを幸せと感じることができるのは、果たして幸せか、それとも不幸せか。