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仕事帰り、子どもの寝顔に癒されるパパが知っておいた方がいい、 「いや、いま静かだけど、さっきまではマジで嵐だから」ということに気づいた話。

会社を辞めて2ヶ月くらい経ちました。コロナによる在宅ワークの期間を含めると、かれこれ数ヶ月間にわたり家事全般に関わるような生活になった僕ですが、そんな生活を送ってみたことで会社勤め当時には気づかなかったことを自分が忘れないようにすることも含めて、せっかくなので書いていきたいと思っています。

子ども達が寝静まった時間に仕事から帰ったパパが、ネクタイを外しながら子どもの寝顔を見て1日の疲れ吹き飛ばすという定番のあのワンシーンがありますが、

その癒しの時間を作るまでってワンオペでやると結構大変で、
「いや、いま静かだけど、さっきまでは嵐だから」ってことに
気づいたという話をさせていただきます。

これ、上記のシチュエーションにある
世のパパは知っておいて悪いことは無いなーと思いました。


我が家では、夕方6時少し前に子ども達を保育園に迎えにいき、そこから子ども達が寝静まるまでの大体8時半位までの約2時間半の間が、子どもを見つつの家事仕事タイムになります。

その間の我が家のイベントとしては、ざっと思いついて挙げると下記のようなことがあります。

- 保育園のお迎え
- 子どもの手洗い
- 食卓の準備
- 食事
- 布団の準備
- 風呂の準備
- パジャマの着替え
- 歯磨き
- おもちゃの片付け
- 本読み&寝かしつけ

これらが、毎日のルーティンワークです。
(現在は妻もリモートワーク中なため、幸いにも2人で手分けできています)

しかしながら、これは確かにルーティンではあるものの、子どものコンディションによって毎日ほんとに思った通りには進まないんですね。


それは、保育園から自宅までの道すがらに遭遇してしまう、様々なトラップによる足止めから始まります。例えば興味のある昆虫や好きな電車などを見つけてしまった時。その場で見学会が始まり、満足するまでその場を離れません。

自宅に着いてから、またいろいろあります。我が家ではすぐに手洗いをするルールにしているんですが、この手洗いもさっそく拒否されたりします。もしくは、蛇口を開けたり閉めたりのエンドレスループを愉しみはじめ、手洗いまでなかなか辿り着きません。

食事の準備が整ったことを伝えると、「まだ遊びたい」と、遊んでいるおもちゃから離れません。

ようやく食事をはじめられたと思ったら、「これ要らん」「これはもっと欲しい」と言ったかたちで親とのバトルを何戦か交え、
その結果、怒りに任せて味噌汁をテーブルにぶちまけたり、拭いたそばからコップを床に落としたりします。

食事が終わり「ごちそうさま」を終えた途端に椅子から立ち上がろうとするのですが、それを支えながら、手や口を拭いたり、盛大に食べ物のついた服を脱がしたりします。

お風呂に誘うと、一丁前に聞こえないふりをキメ、遊んでいるおもちゃからまた離れようとしません。

ようやくお風呂に入ったと思ったら、「からだを洗いたくない」とゴネ、「頭を洗いたくない」と暴れます。大人が頭や顔を洗うのに目をつぶったほんの一瞬で、床の泡で滑って転んで大泣きもたまにあります。

風呂を出てバスタオルで体を拭きつつ、急に何かのダンスをし始める彼らを抑えながら、オムツを履かせて着替えを済ませます。

歯磨きの仕上げへの誘いは、残念ながら1度や2度言っただけでは聞いてくれないことも多いです。

そうこうしてる間に寝る時間。

説得の末に部屋の片付けを一緒に済ませ、ようやくたどり着いた寝る前の絵本の読み聞かせタイムでは、布団で急にテンションが高まり、寝るどころでは無くなります。


これらは我が家の一例ですが、奇跡的に全てがうまくいく日も稀にありつつも、通常は大抵どこかでトラップに遭遇しつつ、なんとか就寝時間を迎える日々です。

まあそもそもとして、子どもには子どもの時間が流れています。そこに親の時間配分で子どもに行動を催促するのは親の都合でしかないですし、親が思った通りにいかないのは当然といえば当然ではあります。そうやって時間通りにやろうとすればするほどうまく行かないものなので、子どもともその辺はコミュニケーションを取りながらできるだけ穏便に進めていくのですけど。


こんな風に、毎日変わらない作業をしているように見えて、実は子どもといると思い通りに行かないことがたくさんあり、あらゆるタイミングで攻防を繰り広げ、それでも時間と戦いながら一日を終えると、2時間程度とはいえもうヘトヘトです。このように日々、子どもの機嫌と時間のバランスをとりながら、8時半には寝かしつけることをワンオペでこなしていた妻が素直に本当にすごいなと思いました。


会社勤めをしていた頃、子どもが寝ている時間に帰宅することはよくありました。
ひとたび子どもたちが寝静まると、嵐のような時間が嘘のように静かな夜の時間が流れているわけです。

僕は「保育園の迎え」「食事」「お風呂」などと言ったやる事自体は分かっていましたが、細かいイレギュラーなことが実は満載で、そちらの方が見えにくいけれども本当に大変であることを痛感しました。

是非、世のパパたちは、子どもが寝付く時間に帰った際「いつも変わらないこと」と思わずに、奥様には労いの言葉を掛けてあげて欲しいのと、「どんなことがあったか」を尋ねてみるのが良いと思います。

記憶が飛びそうな嵐のような時間の中で、聞かれなければフッと忘れてしまうような子どもの言ったことややったことなど、成長の様子がわかる様々な出来事がそこに隠れている気がします。

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