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お空に描くジャンプ感想#3

まえがき

今週は4作品も「キス」シーンがありましたね。

・地球の子

・呪術廻戦

・あやかしトライアングル

・逃げ上手の若宮

どの作品も状況が全く違うから面白いよなあ。

今回は前回同様アンケートに入れた作品の感想のみ書きます。




ドロンドロロン

アンケート第3位です!

盛り上がってきましたよ!

冒頭のドラとギンチヨの会話から今回の敵の攻撃による被害状況の提示から始まりました。

(序)●一般市民を助けられなかったドラはやるせなさと怒りで握った拳を自分の額に打ち付けてしまいます。

☆ここめっちゃ気合い入れてますね。先生の画力は感情描写で良い所が発揮されていると思いますね。


(破)●処分対象のモノノケであるクサナギを庇うドラはとにかく相棒のクサナギの功績を宣伝する行動に出ます。それを受けたクサナギはドラが自分を庇う為に嘘をついている事を見抜きます。そして庇ってもらったクサナギはドラの嘘に対して正直に反論をして、ドラが嘘をついている事を指摘します。

☆ドラもクサナギも互いに善の信念で行動しており、2人の結び付きの強さがこの話で明確になりました。お互いが本気で守り合っているこの場面は少年漫画の「友情」がとても綺麗に表現されており、大隊長の心にも響いたのでしょう。


(急)●そして、大隊長の柳生ユウサイはドラとクサナギの関係性を見てどこか懐かしさを感じました。そしてクサナギの処分に猶予を与えることを会議の場で明確に決定されました。

☆牛鬼の時以上のコンビネーションがドラとクサナギにできるかどうかが、この作品の運命の分かれ道となりますね。ゆっくりな展開に見られた4話以降でも、タネはたくさん蒔いていたので、あとはもうグッとくるようなバトルを見してほしいですね。先生期待してますよ♡

牛鬼の際は、ギンチヨと協力していく場面までは読みやすいですが、どうしても敵とのバトルが単調な描写になってしまうのがこの先生の癖だと思います。この癖が悪いとは言いません。しかし、一方で人気のバトル漫画での戦う場面では敵が隆盛して味方が追い詰められる瞬間の描写が上手いです。最近だと呪術廻戦のレジィ戦がお手本になりますね。

大須賀玄先生は説得力を持たせたバトル描写の見せ方に磨きをかければ、必ず応援する方が増えると思いますよ。




あかね噺

アンケート第2位です!

非常に良い出だしだと思います!

(序)●良からぬ噂を聞いた阿良川ぐりこが真相を突き止めるために、シグマ師匠の跡を尾けることになる。

☆故意かも知れませんが、なんだか群像劇を観ているようなワクワクする気分になります。

(破)●尾けていた阿良川ぐりこが師匠とあかねらに見つかってしまった。そこであかねは志ぐま師匠から6年も稽古をつけて頂いていたことをぐりこは初めて知ることになる。

☆ここはバックストーリーも含めてとても上手いですね。自然とあかねに感情移入できます。でもやっぱり破門になった理由までは明かされなくて、小さな頃に感じた悔しさが今のあかねを形として作ったことが自然に納得できる描写ですね。

(急)●あかねの願いを受けて昔を思い巡らしていた志ぐま師匠のもとに一本の電話が鳴り響く。そしていよいよ初高座へ。

☆ここでの電話がなければ、師匠の心の内が全て現れてしまい、物語に深みが出なくなりますので、ここは必要な場面転換でしょうね。脚本を書く上では必要な事であるため、普通に見えますね。

今回はあかねのバックストーリーが痺れました。あかねは"落語家の父"が本当に好きな事が充分に伝わりました。これは作画の馬上鷹将さんの実力が発揮されてますね。そして脚本が丁寧に練られていると感じるのは末永祐樹さんのおかげですね。そして落語監修の林家けい木さんを調べてみたら、まだ30代のお若い方だそうですよ。主人公あかねの「努力」の描写に期待です。




PPPPPP

アンケート第1位!

それは、ラッキーの情熱そのもの。

(序)●フルスの楽屋の前でどう声をかけて良いか迷うラッキーはロックと出会い、相談を持ちかける。

☆ここの所のラッキーの行動が可愛らしい。この時のラッキーは悲しんだフルスさんの気持ちがわからないことを自覚していたからこそ、どう声をかけて良いか自信がなかったんじゃないかな。

(破)●フルスの楽屋に入った出田は、フルスに質問を投げかける。そしてフルスは素直な感情を吐露し、出田はフルスを励ます。

☆もしかしてマポロ3号先生はあえて努力するフルスさんを描かなかったと仮説を立てたい。私は先週のジャンプを読み返して、自分なりにフルスさんの気持ちを考えてみたが、やっぱりフルスさんが一番救われないのだ。ミーミンはわがままお嬢様に見える。ラッキーは落ちこぼれで最下位の成績で学校に入ったにも関わらず、不自然なくらいに努力の描写が不足しているのだ。

これは作者さん(または担当編集、大きく言えば編集部の総意として)あえてコンクールに向けて努力してきたフルスさんを描いてしまうと、ミーミンの気持ちを的確に描写できない「マポロ3号先生」の実力不足からくる不自然さかもしれない。

そして、その実力不足が原因なのか、他にも要因があるのかもしれないが、フルスさんの感情が読んでいても入ってこないのだ。だから出田の励ます言葉も陳腐なものに見えてくる。

(急)●出田がフルスを励ましている所を通りかかったラッキーは、自分が初めて体験した悲しみを思い出す。そしていよいよ勝機を見つけ出したラッキーは、フルスのもとへ行き勝利宣言をする。その頃レイジロウはソラチカと出会い、ラッキーに関することを話していた・・・。

☆うーん、この漫画読めば読む程、味が薄くなってくるなあ。落ち込んでいるフルスさんに対してラッキーは励ましたいからこそ勝利宣言をしたのだろうけど、はっきり言ってダサくないですか?主人公がめちゃ多弁な上に努力ができない残念さが引き立っちゃっているよね。

まあ脚本は微妙な所なんだけど、きっとラッキーの「悲しみ」は映像的な体験ができる音楽として描かれるんだよなあ。あれー、この前までこの漫画は面白いなあって思ってたんだけどなあ。まあ取り敢えずミーミン編は最後まで見届けようかなと思います。




あとがき

週刊連載で漫画を描き続けるってすごく大変なことだと思いますね。やはり作家さんは皆さんすごいと思いますよ。尊敬して今後も作品を楽しみたいですね。

最後までお読み頂きありがとうございます!

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