2017特別支援学校読書イベントの記録 冬 国語科と共働 児童生徒の参加
2017年 学校司書4年目の私は、かなり必至だったのかもしれない。
この年は、夏のイベントの大成功に乗じて冬にもイベントを行うことにした。図書主任のK先生から、子どもたちのクリスマス会もかねて、児童生徒が参加できるイベントにしたいとご提案があった。
夏程は、ACT-Fのメンバーも参加できないということだったので、地元のお手伝いも頼んでみた。
そして、児童生徒がどのようにイベントの中で活躍していくかを先生方ともよく相談した。音楽鑑賞会のように、外部の方が見せるという形ではなく、子どもたちが一緒に作ったという部分と、参加者として楽しんだ部分があることが大事だとバランスを特に重視して検討していった。
長文だが、この年の報告をSNSにしているので、詳細な形がご紹介できる。
一部個人名など修正し、引用も含めて報告したい。
イベントタイトル「ふじみの森のクリスマス」
クリスマスパーティをしようと集まった、うさぎのパペットたちがイベントの先導をします。
まずはダンス。パペットたちが歌い踊りながら、パーティの仲間を集めることになる。おいで!と呼ぶと、うさぎ耳の小学部の生徒たちがだんだん加わり、みんなでダンスを楽しみました。
続いてパーティに必要なのは音楽とうさぎたちが騒ぎ出します。
あとは、やっぱりごちそうがほしいよね。
ケーキがいい?チキンもいる?いいえ、チキンじゃなくて"かしわ"の「からあげ」
『なにわっこ落語絵本 からあげ』(あおきひろえ アリス館 2014)を私とACT-Fメンバーで掛け合います。私は関東者ですが、彼は関西なので、指導のもと、リアルな関西弁も楽しめました。そのトーンだけで、爆笑が止まらない子も。
そのあとは、学校にあるクリスマスの本のブックトーク。
クリスマスの本のメッセージについてはなし、その後は実話から私が物語を書き起こした『ルドルフ』の朗読。
ここに入っているメッセージは、「ルドルフを見つけたサンタのように、人のいいところを見つけられる人になってほしい」
高等部の生徒が真剣に聞いてくれたのが印象的でした。
『見つけてもらう』ではなく、『見つける』人になってほしい。それは私の願いです。
イベント全編通してACT-Fのピアニストが素晴らしい演奏をしてくれました。物語の時代背景や、クリスマスソングなどが次々アレンジされていきます。
また、この物語を話したところ、はんぶんこのロゴも描いてくれたイラストレーター照喜名隆允さんが絵を描いてくれました。
ここで、サンタさん役の先生がバタバタと登場!みんなで「赤鼻のトナカイ」を歌います。
そして、『まどからおくりもの』(五味太郎 偕成社1983)の本読みです。
あわてんぼうのサンタクロースを歌い、中学部は鈴の演奏で参加。
最後は、メリークリスマス!
各学部がプログラムの1部を担い、自分たちで作り上げたという感覚になれたことが非常によく、学習の側面もあると感じた。「できること」と「チャレンジしたいこと」が丁度良かったと思う。また、児童生徒が”見る””聞く”場面もあり、全員が同じものを同じ側面から共有することもできた。
ここまでくるまでに、イベントにボランティアで参加してくれた方々が、普段の読み聞かせに参加したり、見学に来たりしてくれたことが、児童生徒にとっても、特別支援学校を知ってもらうということに関しても、大変良かったと思っている。
このイベントを終えて、来年以降は国語科の学校行事として行っていくことが決定した。定着ということで、ひと安心であった。