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DIZZY MIZZ LIZZY「ALTER ECHO」完全再現の衝撃

皆様はアルバムの完全再現をコンサートで観たいと思える作品に最近出会いましたか?

1枚で作品としてコンセプトを貫いているピンクフロイドの「THE DARK SIDE  OF THE  MOON」〜狂気〜 や「THE  WALL」のようなアルバムが2020年代にあるだろうか?

そんな稀有な作品があるとしたら、デンマークの国民的バンド「DIZZY MIZZ LIZZY」 2020発売の怪作「ALTER  ECHO」では無いでしょうか?

コロナ禍以降で1番ターンテーブルで再生したアルバムは恐らくこのアルバムです。2020年代が始まって3年ですが早くも2020年代 自身のマスターピースになり得る大好きな作品なんです。

今回の来日公演の追加公演として、なんとその作品の完全再現を含め➕ベスト選曲と銘打ったコンサートを見るために、いや「見届けるために」渋谷クラブクアトロに向かいました。

土日のクラブチッタ川崎公演を皮切りに大阪、名古屋と周り来日5公演目がである追加のクアトロ公演が、今回の来日公演最終日であると共に世界的に見ても「ALTER  ECHO」ツアーの最終日である。

来日してから数公演を重ねてX(旧Twitter)などの各種SNSでの評判は絶賛の嵐。熱心なファンの多いバンドなので東名阪、複数公演を追いかけているファンの方も多数いる様子で、TLは数日DML祭り状態の賑やかさでした。

最近の私は事前にはコンサートのセットリストを見ることはしない。見ない方が当日のライブならではの感動が強いように思えて、あえてそうしている。

現在の情報が溢れている時代においては、「見たくないのに、見えてしまった」「知ってしまった」等の事故はある。それもある程度は仕方ないのですが、大好きなレアな名曲をこっそり、あのタイミングでやってくれるかも。と想像しながら楽しむのもコンサート前の至福の時間である。

皆様は事前にセトリ見る派ですか?私のように見ない派ですか?

当日、私に起こった幸運についてもここに記しておきたい。

ライブ会場である渋谷クラブクアトロから数秒しか離れていない場所にあるレコードとCDの聖地。diskunion rock in tokyo店内でレコードを漁っていると、そこにこれからコンサートを観る憧れのアーティストが降臨したのである。

そうDIZZY MIZZ LIZZYのギターボーカルでありバンドのメインのコンポーザー TIM CHRISTENSENその人である。

ファンの間ではティムは大のレコードコレクターとしても知られているので、レコード人としては近くにdiskuionがあるなら行ってみよう。ってノリだったのだと思う笑

店内でレコードを漁っていると、通路にどこかで見た事がある外人さんの姿が!!!!

自然と距離が詰まっていく。
気がつけば、隣でレコードをDIGGる距離にまで近づいていました笑

顔を見ると「あ、間違いないTIMだ。」そう確信しましたが、私もレコードを愛するレコード人として楽しそうに餌箱をDIGGってる最中に声をかけるのは武士の名に恥じる行為であると我慢。

店内出口を出てクアトロに向かう最中に声をかけました。

コンサートの後に抽選ではあるがサイン会がある事は聞いていたので「ALTER  ECHO」と「ALTER  ECHO INST」の2枚を取り出して快くサインを頂くことが出来ました。

こう言う時の準備の良さは我ながら褒めてあげたい。 備えあれば憂いなしですね。笑

コンサート前に素晴らしいサプライズもあり、意気揚々とクラブクアトロでの歴史的な瞬間に立ち会うために会場へ。

そこに居るオーディエンスも今日がALTER ECHO完全再現の日であると分かっている熱心なファンの方が多い印象で「何かとんでも無いことが始まる興奮」とでも言いましょうか?

冒頭からALTER ECHOの完全再現が始まり、まさにTIMのギターコード一発で秒殺KOされてしまいました。

ライブバンドであるDMLは3ピースバンドであり音の厚みと深みが異次元。(今回のツアーには曲によってはキーボードのサポートメンバーあり)

昔から気心が知れた3人のメンバー同士が紡ぎ出すリズミカルな展開と呼吸が絶品で現在進行形の3ピースバンドの中では世界最強だと思います。

いや現存していないクラシックロックの世界での伝説的な3ピースバンドを持ち出してもタメを張れる稀有な存在では無いでしょうか?

「凄い物を見た」

先々まで語り継ぎたい伝説の瞬間であったと思います。私自身の2023年で見たベストライブになるのは勿論ですが、2023という期間を越えて生涯のベスト5に入る我が人生で語り継ぎたいコンサートになりました。

ALTER ECHO完全再現は勿論ですがDMLとの出会いの曲である「GROLY」の美しさと周りのオーディエンスとの大合唱は忘れられない。

最後を飾った「SILVER FLAME」の儚さ。に呆然と涙を流しました。

これだけ集中してコンサートに臨めたのはいつぶりでしょうか?

私的には大きな仕事の案件を前日で片付けていた心の余裕もあったかも知れませんが、大きかったのがライブ中はスマホや動画での撮影禁止のアナウンスを理解して全くと言って良いほどスマホに集中力を削られるシーンがありませんでした。

これは最近では珍しい事でした。
色んな楽しみ方、想い出の残し方がありますのでスマホで撮るのは良識の範囲内で少しくらいは良い派ですが、そこに居るオーディエンス1人一人にとっても、スマホを取りだして残すより、今ここで奏でられる音を実際の目で見て耳と心に残したいと思えるコンサートだったのかも知れません。

DMLと出会って早くも30年の時が過ぎようとしています。活動休止期間もあった為に30年の活動でオリジナルアルバムは4枚と少ないバンドですが、その一枚一枚の充実度と完成度の高さは他のバンドの追随を許さないレベルです。

「ALTER ECHO」という怪物の次なるアルバムが楽しみでなりません。そして次回の来日公演は東名阪を追いかけて数を見たいと心から思える素晴らしい内容のコンサートでした。

本国デンマークではナショナルアリーナで演奏できる国民的な人気バンドである彼ら。まだ未聴の方が居たら是非、聴いてください。

DIZZY MIZZ LIZZYにはロックの過去と現在と未来。その全てを併せ持つ奇跡のバンドなんです。

最後にDIZZY MIZZ LIZZYを聞いたことがない方にオススメの5曲を貼っておきます。
私がDMLから受けた感動と衝撃が少しでも貴方に伝わりますように。

本日も最後まで読んで頂き有難う御座いました。

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