心からチキンラーメン砕く音聞こえるけれどまだ水曜日 お刺身になっても動く骨だけの魚になって抱き合いましょう ゆっくりと真っ直ぐ平行に歩いて家まで涙をこぼさぬように 悲しくてうずくまる日もカーテンの揺れと炬燵の弱は優しい 誰ですか私を呼ぶの呼ばないの冬なら寒くても耐えられる 毛糸買う別になんにも編まなくて部屋に優しいものが欲しくて 忘れない忘れないって帰る道ほんとは忘れたいよわたしは 冬が来たみんな静かに受け入れてマフラーを巻くけどいいのかな? 真夜中に鶏肉を切
主食ラメなんですか?爪も髪も弁当までも光ってんじゃん女子 植えてないんだけど勝手に咲いたんだ野良コスモスが揺れるアパート ベランダの鉢のハイビスカスが咲くあたし一生今日でいいのに 真夜中にケバブ食べたい衝動クミンの瓶の蓋ゆるんでた 友達は財産だっていう人の友達にはなりたくないバスクリン 負け犬に塩を塗りこむ間違ったままでも勝手に進め人生 飴ちゃんと呼ばれる飴を受け取ってべったべただが生き抜いてやる 銀杏が臭い道でも歩くのだ沸かしなおしの風呂に浮くゴミ とてつも
もしうまれかわってもまたみつけるよ椋鳥は鳴くそう聞こえてる ペリカンになろう大きな嘴のなかにあなたを隠して生きる シリアルをミルクに浸すありがとうわたしのためにふやけてくれて 弁当の中に沈没した船が入っていてさみしいから残す 洋服を着替えるように何度死んでもいいよわたしはいるよ 蟋蟀が鳴いても翻訳はしないで目も耳も全力で眠って よく波を越えてきましたおさかなはお腹がちぎれても泳いでた 水の音、花瓶に水をためるときあなたが笑う声がするでしょ 傘よりも安かったから
永遠があるならここに持ってこいピエロのくせに真顔になるな 予備を買う二個買う予備は使わない事がたいていだけど二個買う 幸福と決めつけられて陽だまりの猫はくるりと背中を向ける 健康のための愛妻弁当を食べてきたひと腹上死させちゃおっかな 悲しみというのはヌーの大軍のようだぞぼーっとしてたら死ぬぞ 紙はいいいざとなったら燃やせるし失くしたと嘘ついて隠せる 宝くじぜんぜん当たらないひとが竹輪をゆびにはめ酔っ払う 魚なら泳げよなんて顔をして化粧をしない私を見んな 小声で
スプーンでケーキを食べる尖らずにまるく苺をすくって暮らす 逢いたいよ今夜もし船が出なくても会おうよ月と波になろうよ 躁のとき餌を貰った池の鯉みたいに跳ねるこころめんどい ふたりとももこもこアルパカ妖怪のかっこで朝のパン屋へ歩く 私には真夜中がない中途覚醒繰り返す白い白い息 おっぱいを喉に詰まらせて死にてえなチンした餅はよく噛んで食う 重なって死ねばそのうちどろどろに溶けていつかはまぐわえるでしょ 日本には君がいるから嫌いにはならんし住むし税金払お シリアルをミ
弁当の箸を忘れた日にそれを笑いにできない方の人です 濡れたアスファルトの匂い生きるってみっともないね雨ばっか降る 生きるのは苦手でうきわが欲しいです残業やだなぁぶぶくぶくぶく こんなにもここから出たいと願うのにこれより強い鎖も欲しい ハイターを触った指がぬるぬると溶けてこのまま私を消して 小田急はもう海に着く本当に俺でいいのか問えないままに ねえダリアダリア垢抜けないで口数が減るたび綺麗になっていく友 おでんには心情が溶け込みやすく悲しいひとは悲しいおでん 私
ダムの底に沈んだ村みたいに俺を美化して思い出すなら捨てろ 背後には威風堂々流しつつ買う大房のシャインマスカット 市役所のめっちゃ小声のおじさんに離婚届を3枚貰う あなたにはしらすの霊が憑いてますだからちっちゃくいじけるのです 地獄じゃん、地獄だよねと笑いつつ泣いてこの恋もネタにするのだ 腹が立つ時にはウインナーを焼くじっくりねちねち爆ぜるまで焼く あまたある星やしらすや森の中からわたくしを選びぬいてよ 憎しみは料理に込めずそれなりにきちんと作る謎肉バーグ フォ
マカダミア色が流行っているんだね浮気相手のインスタ見たよ 女にも髭は生えるし濃くなるし子宮の病気の治療はつらい 不格好なりに何かを包んだり巻けるレタスな人になりたい 皆おいですあまあげるよ明日から7連休のやさしいわたし 夏休みからだのひみつを知りました枇杷のおへそに少し似ていた 逃げてもうここに戻って来ては駄目給水塔は叫び続ける 私より先に死なないでくださいよ月のひかりの下で抱きあう 柔らかいキャベツ色したカーテンをえらんだ芋虫みたいなふたり ぱるぱるぱるぷろ
団地にはいろんな人が住んでいて住んでないはずの人も住んでる 右耳に君の寝息をためておく次会えるまでちびちび使う 夏の蝉鳴いて鳴いて鳴いておまえたち愛のためだけに生きれていいね 涙ばかり落として吸わせてふやかして畳の色をなくした畳 夢を見て笑ったことを覚えてる海馬よ1度謝ってくれ かすみ草萎れて枯れてかすみ草まだかすみ草忘れていいよ 海のない町に住もうと君が言う潮の香りのする心臓で 淋しさはレタスの食感だと思う飲み込むまでは少しうるさい 誰も殴ったことのない指の
死ねばいい女が増えて桃を剥く 千切りをしてしてまぎらわせる殺意 鬱になるカレー3日目は菌の味 コンビニのコーヒーくらい裏切って 玉ねぎを食べてわたしがさらさらに カビキラー家にうっすら死の匂い 向日葵の邪悪が見える妻である 通勤で隣合うひとみな嫌い 雨に負けた雪や桜に負けた雨 利き腕を噛んでしばらく虎でいろ 吊革の輪っかはたぶん落とし穴 濡れている枕木を見て勃起する 大量に愛されたから詰まっちゃう 昇ることなく降ろされて御休憩 日曜の電車みたいにす
びょょーんと伸びる唾液こんなにも汚い行為を愛はするのか 死ねばいい死ねばいい死ねばいい世界を呪詛しながら降りる満員電車 無念無念部屋に飾った紫のアガパンサスの首が呟く Googleが教えてくれる水曜日やべえわたしにも誕生日あるのか 私達弱く醜く情けなく繋がれてああもうペニス折れろ わたくしの好きはあなたをしばりあげ嬲ってないか愛は暴力 前周りしか出来ないの前周りしながら世界から退出したい 私には力がなくて花屋から帰る途中で花が萎れる 曇天の物真似します曇天は泣
お仕事に嫌われちゃってなにひとつ上手くいかない日に折れた傘 傘を捨てるところがなくて持ったまま雨に濡れたり人を避けたり 弱い弱い人間の理性折れた傘を片手に買った傘さしにくい 水色の傘にしようね雨も空離れるのの怖かったよねごめんね 指先に雨の匂いを染みつかせ寝に来る男奥さん泣いたの? 来たら裸でそのまま過ごして帰るから冬まで付き合ったら凍死する ベランダにバスタオル3枚干した日はうちに来たってことよ奥さん 手料理とか出さないけれど1度だけ林檎を剥いて食べさせました
風だけが強い日だったバスタオル着てるみたいに服がはためく なんでいるのなんであなたがいるんだろ私が触れられないその距離で ヤクルトの蓋を舐めても叱られず乳酸菌が増えても孤独 公園の遊具も夜は鉄だって記憶を取り戻すから無口 よく冷えた砂場の砂を手袋を外して触るこれが心臓 星を見てもほくろのことを考えるつまりは恋ではなく愛なのだ 手さぐりで月をさがしてつかまえたきみのからだの下は真夜中 ヨーグルトこぼすと臭い着たばかりのパジャマを脱げばさみしい乳房 レタスにはなれ
耳の中に入った水が外に出た途端に冷えるラブホの帰り ドライヤーかける時間も惜しいからまだ滴ったままのぱんてぃ 両方の手を使っても足りなくて舌でも足りず触手が欲しい あのときのMaybeなんて忘れたよ朝マックの芋食べて胃もたれ 踏んで踏んで踏んで踏んでよまだきみの望む形じゃないなら踏んで カップ麺ばっか食べてるらしいのにいっぱいでるね偉いねきみは 存在を馬鹿にしていてされていて惨めというかみんな人間 太ってもあなたは何も言わなくて自分のもんじゃないからでしょう
幼稚園くらいからもう解ってた私は選ばれないおんなのこ どくだみの花が咲いてるぶすだって言われ続けてもう慣れてます スニーカー白くて新品だったけど関係なかったぶすだったから 席替えがある日はいつもより黙るシャンプー地味な匂いのにする 窓際の金髪の子は枝毛さえ光に透けて美しかった ぶすのうえ汗かきだから息をすることさえ邪魔になってて土下座 顔面で世の中どうにかなるわけじゃないけど割とどうにでもなる どくだみの花はちいさい目立たずに生きていけますようにと祈る
新しいパンツを買ったらしゃっきりと性器も新品になった気した ベランダでペヤング食べる青のりと同じくらい桜が綺麗 もうバナナ全部がバナナそれバナナあたまんなかに猿を飼いたい 私にも矜持はあって断ったよく飛ぶ紙飛行機は作らない お鍋から直接ラーメン食べません死ぬまで守るつもりの操 髪を拭くバスタオルとベランダに出てバスタオルと見ている夜風 通勤の何も知らないおじさんと運命共にして走るバス だってさあまるごとバナナ頬張ったほうが幸せじゃん男より 1人でも生きていける