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高校野球の個人研究

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試合展望・予想・結果以外の高校野球に関する記事です。
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第105回選手権 佐賀 組み合わせ

第105回全国高校野球選手権記念大会 佐賀大会 組み合わせ▽1回戦 伊万里-多久・・・① 北陵-太良・・・② 佐賀東-唐津東・・・③ 唐津西-唐津工・・・④ ▽2回戦 【佐賀北ブロック】 唐津商-① 高志館-厳木 佐賀北-鳥栖工 唐津南-小城 【神埼ブロック】 鳥栖商-佐賀農 佐賀西-東明館 早稲田佐賀-神埼 ②-鳥栖 【佐賀商ブロック】 佐賀学園-③ 佐賀商-佐賀工 伊万里実-嬉野 鹿島-白石 【神埼清明ブロック】 龍谷-武雄 致遠館-神埼清明 三養基-有田工 ④-

東北地方の中で異質な秋田の高校野球

こちらの続きです。 東北地方は90年代後半あたりから、青森山田(青森)、盛岡大付(岩手)、酒田南(山形)、八戸学院光星(青森)、聖光学院(福島)が次々と甲子園初出場してから常連となり、従来から実績のあった仙台育英(宮城)、東北(宮城)、花巻東(岩手)、鶴岡東(山形)なども練習環境や寮を整備していった。入れ替わるように、練習環境に差がある公立校が甲子園に出る場面は徐々に減っていった、私立と公立の差が開いていった、という話をしました。今回は、その流れに変化の兆しが感じられるとい

東北地方の高校野球勢力図の変化

東北地方の高校野球の勢力図について、今回は分かりやすい青森県の状況を中心に見てみたいと思う。 高校野球で青森と言えば八戸学院光星、青森山田が2強として君臨している。両校に続くのが、弘前学院聖愛、八戸工大一あたりか。今では甲子園の常連となっている青森の「2強」だが、100年を超える高校野球の歴史で見ると両校が全国の舞台に出てきたのは割と最近の事である。 青森山田が甲子園初出場したのは1993年夏。少し遅れて1997年春に光星学院(現・八戸学院光星)が甲子園初出場を果たした。

熊本の近年の高校野球

今年の春季九州大会は熊本で開催されている。 今回はここ数年の熊本の高校野球について書いてみたい。 九州の秋季大会・春季大会は、開催県は4校出場ができる。 今回の開催県・熊本からは、甲子園未経験の有明を筆頭に、文徳、熊本商、城北の4校が出場した。昨夏の甲子園で2勝して8強入りした九州学院や名門・熊本工が出場できない事を見てもなかなかの激戦の様相を見せている。 春季の九州は、選抜高校野球大会と同時に県大会が進むため、選抜出場校は自動的に九州大会の出場権を得る。選抜出場校を除い

高校野球の応援文化

第95回選抜高校野球大会は山梨学院の初優勝で幕を閉じた。 今大会は2019年夏の選手権以来、観客の声出し応援が甲子園に帰ってきた。その威力は絶大で、特に準優勝した報徳学園は観客の後押しを大いに力に変えて決勝まで勝ち上がったと言える。 影響を無視できない程のスタンドの声援は、コロナ禍以前からもちろんあった。智弁和歌山応援団が試合終盤の好機に演奏する「ジョックロック」は「魔曲」とも言われるし、習志野の「美爆音」と呼ばれる吹奏楽部の演奏も対戦相手へのプレッシャーが大きい。球場の雰