人は皆愚か
最近投稿が少なかったのはポケモンのせいです。
私たちはいつからか勘違いをしている。あなたは〇〇が好きで〇〇は苦手だよね、そんな会話をする度、聞く度大きな違和感を覚える。
目の前の人が家族であっても赤の他人であっても、感じた全てを言うことはないだろう。本当に美しい芸術は口にすることができないから作品として形を保っているわけで、自分が言葉にできると思っているのならそれば大きな勘違いだ、と思う。ましてや何が好きか人に言うなんて本当にそのものが好きな人がすることか?とわたしは思ってしまう。
誰しも人には話したくない自分だけの愛おしい作品がある。好きだけど有名になるのは寂しい、なんて言葉が最たる例だ。わたしは他人の中の宝箱を無闇矢鱈に荒らしたくないので、相手の漠然とした好きを、愛を知ったらその話はしない。自分がされたら嫌だから。それをする人を見ると興醒めして、この人はこの人自身の好きなものに対してもこの程度の愛なんだなと思う。相手に期待していればしているほど嫌いにもなる。けれど愛するものに対して同じような価値観を持ってる人はなかなか出会えなくて、出会えても素晴らしい作品を世に生み出している方々で。私なんかでは手が届かない人であることばかりだ。また1人で尊敬して愛する対象が増えるだけ。まあ、それはそれでとても幸せ。
考えるたびに、自分は愚かだと思う。口先ばかり達者で何者でもない、何かを作ったからと言って何者かになれるわけではないのだけれど。こんなに捻くれているのに自分の愛を認めてほしいと思うのもとても愚か。だからこそ、作るしかないのだ。
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