地元のお葬式で感動 【生前に会ったことのない市民との別れ】
二日前の夕刻、お通夜があった。
地元議員になってから4件目の葬儀。
ご近所で88歳のおじいさんが大往生の末にこの世を旅立たれた。
一度も生前に会ったことのない人たちの葬儀に出させてもらう立場になってからわかったことだけど。私はどの葬儀でも感情移入して、亡くなった人と対話するように念仏を唱えている。
毎回毎回、手を合わせる私の脳裏に亡くなられた人たちの映像が浮かぶ。大きな白い花に包まれて無邪気に微笑むお婆さんが見えた時もあるし、今日のおじいさんはお孫さんをすごく可愛くて将来有望だと語ってくれた気がした。生前のご様子をお一人お一人聞くたびに、私は一人一人の生き様から私にエールを送られているような気持ちになる。
そして、どの家族も、亡き人に優しい眼差しを向ける。家族の絆を感じる場面に、なんだか羨ましいような、あったかい気持ちになる🪷
今日のおじいさんは、お孫さんがとにかく可愛くて将来楽しみだと語っているように見えたのだけど、お通夜の後にお孫さんとお話しする機会があって話を聞くと、お孫さんお二人は東大を出て研究者の卵をしているとのこと。一年前におじいさんからもらった言葉が胸に残っているそうで、「日本人は大きなことを考えるのが苦手だから、大きく大きく考えられるように」と言われたそうだ。そんな気概をもらったお孫さんはもう十分に立派なのに、だからこそさらにしっかり背中を押してあげたおじいさん。
なんだかその、孫と祖父との関係が素敵だなと思った💐
そうやって親族の人たちと会話を重ねると、私はいつしか、故人と直接語らえたような気持ちにもなってきて。お葬式は、いつもその人それぞれの人生の集大成で、笑顔で旅立っていくようなイメージが私の頭の中には浮かぶから、私は大きく心の中で手を振って、そしてお辞儀をする。
いつも幸せをもらい、ありがとうございます。
生きることに向き合う時間をもらい、また1人、今日も素敵な人と出会えた気がした。
この土地に生きた人たちの生き様を知ることは、私にとって感慨深いものがあって、胸が締め付けられる思いがいつもする。
生きてる時に語らってみたかった!といつも思う。
人はみんな面白い。興味深い。その人の豊かさに触れたい。
だからこそ、私は、何があったって、みんなと語らい続けたいし、語らい続けていきなさいよ、と言われた気もする。そこに、ここに生きる幸せがある。
野場はなよ🪷🌻