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平面の基礎。

たまには制作の記事も入れておこうかと。

ただし、私はイラストレーターでも画家でも、漫画家でもない。
ガーガーとダメだしされながら絵を学んだのは、美大受験の一時期のみ。
(絵は娯楽。クリスタを貰ったのと、推しの降臨で始めた。)
職業として必要なスキルは知らないので、基礎の話をします。
イヤな引っ掛かり・枷にならない範囲で。

ちなみに東京藝大・院卒が書いてますよ、と。(絵画系ではないけれど)


基本、資料を見ましょう。
(慣れるまでは。漫画とかはいちいち見て描く時間ないしね。
 慣れても気合の入ったものを描くときは必須。アタリだけでも。
 ……なんて、偉そうに書いてるけれど耳が痛い。刺さる刺さる。クッ。)
3次元が一番いいけれど、まぁ無理だし2次元画像で。

実践では資料は複数を組み合わせて使うが、どうにも形が取れない人や、ビギナーさんにはお勧めできない。

理由は、目が慣れていないうちは頭の中にある形に惑わされるから。
手は長いと思っていれば、無意識に長く描いてしまいバランスが崩れる。
のけ反ったポーズならガバッと背中を削りすぎたり。
そんな状態では、あれこれ組み合わせるとチグハグな仕上がりになってしまう。

まずは一枚の資料で、見たものを見たままで描いてみる。体形やポーズのアレンジはそれから。

①見たものを見たままに描く。(観察)

②自分に見えたように描く。(描きどころの取捨選択、見せ場の意識)

③画面の中で作っていく。(アレンジ、自分なりのリアリティ出し)

③の立体・空間を自由に作っていけるようになると、格段にお絵描きが楽しくなります。


では、具体的にどうするか。
私が資料を見ているときに何をチェックしているのかを例として。
筋肉は不得手なので「見たものを見たまま」の段階です。
「刀剣乱舞-ONLINE-」より千代金丸。

ん?目・肩・腰だっけ?(CMっぽい音だ…)とにかく大きな動きを。
次に~。

色入れて~。

勉強用ラフなのでこれでお終い。

線画と同時に同色で影を付けていくパターンもあります。
今回はわかりやすい方を出しました。


稜線はイラストには使わない、意識していない人も多いかもしれないけれど、便利ですよ。

プロテイン何味にするか考えている大包平

稜線をぼかしツールで引き延ばすと、サッと形が作れて面で捉えることができる。
大きな印象を掴みやすくなり、線をグリグリ引くより全体のバランスを見るのには効率的かと。



稜線からのお勉強的な絵も。

予備校生の頃は何でこんな、将来ぜ~~~ったい描かないようなものを毎日毎日描かなきゃならんのか…と思っていたけれど、基礎的な組み立て方を叩き込むには効率的だった。今から思えば。

昔ペラリと読んだことのあるデッサン系の本は、単品モチーフの描写が多かった気がする。正しいことを言ってはいるけれど、そうなんだ~で終了。
モチーフが複数あることで、関係が生まれて描きやすくなるし、置かれる場所によって描き方は当然変わってくるのにね。


説明のためのモチーフなのでNO資料でユルユル~。
後ろの丸はデコポンです。

陰影を入れると…

稜線の濃さ、角度で形、位置関係、がハッキリ。

色入れ。

見せるべき所が整理されているので、描かなくていい所は大きく省いても大勢に影響なし。

加えて。

アイレベルもわかりやすかろ。


稜線の例にしたかったけれど、劇的ライティングすぎてどうしていいか分からなくなった鶯丸。ぐぬぬ。
まぁでも、せっかく描いたから載せちゃう。

何にも考えていない鶯丸


次回は、青江派です。