No.18 株式投資の失敗とは何か?
株式投資で、損して売らなければ損をしないから、戻るまで待てば良いという考えを言う方が少なくない。株式投資の個別銘柄投資だと、失敗は倒産であり、無価値となる。しかし、株式投資、特に株価指数などのインデックス投資だと、倒産することがなく、その国の経済状況が拡大する限り、いずれはTOPIXなどは時間の経過とともに、それが何年かかろうが、景気が戻る限り更新する可能性はある。したがって、株価指数の投資は、特にTOPIXは上場時価総額なので、日本経済が沈没しない限り、失敗とはならないのである。
個別株投資は、会社の存続による失敗と、業績の回復がない場合に、回復は見込めないという失敗があるが、TOPIXインデックス投資などは、その国のGDPが衰退しない限り、いつかは回復することとなる。
では、株式投資の失敗はなぜ起こるか?それは、『資金と時間』と言う課題の中で、成功と失敗が決まる。
なぜ外国人が買うと上がるのか?なぜ外国人が売ると下がるのか?
そこには、時間と資金を急激に集中投下し、オプションなど、レバレッジを利用した投資を加えることで、短期的な動きを誘発する。
その短期的な動きが、すぐに回復するのは、中期では耐えきれない他の環境を巻き込むタイミングを見計らっているからである。
今回8月上旬の急落は、主要国の金利政策のギャップ、積み上がっていた裁定取引の解消と、個人の信用取引残高、そして、円キャリー取引であったわけです。
しかし、一過性だったのでしょうか?確かに株価の戻りはああったものの、その勢いは弱く、円高レベルは戻りが鈍く、原油価格も、ビッドコインも。8月上旬の動きは、中期的なトレンドの狼煙であったのかもしれない。
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