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ズボンじゃなくてパンツって書いたほうがいいんですか?

とっとと成仏してください!②のゲラを昨日の夕方頃に出版社に送った。
軽い負傷(自業自得)をしたものの、特に大きな問題もなく修正も確認も進んで良かったなあ。

今回のゲラで、非常に苦労したのが、ファッション用語だった、
20代くらいまではオシャレするのが大好きだったけど、30代を過ぎ、特にここ8年くらいは小説を書くことしか考えられない頭だったので、オシャレどころか、自分を着飾るとかそういうことに縁遠くなっていた。
あと、年齢的にも「若かったら着ただろうなー」で服屋の前を通り過ぎることしかしなくなっていたのだ。

しかし、とっとと成仏してください!②のゲラには、お洋服コンテストでグランプリの子のデザインした服が出てくるのだ。
事前に担当さんからイラストを渡されていたので、それを見て書くだけだから大丈夫だろうと思っていた。

全然、大丈夫じゃなかった。

そもそもイラストを文章にするのが初体験なので、「えーっと、これは、文章だとどうなるんだ?」と悩みながら書いた。
そして、ぶち当たる壁、ファッション用語知らなさすぎ問題。

実は、お洋服コンテスト開催前、つまりまだ初稿の時点では、玲香もアリスも、私が想像した服で原稿が進んでいた。
でも、私、あのぐらいの年齢でお出かけっていったら、ワンピース一択で……(本当に中3の頃に気合を入れたお出かけはワンピースだった)

担当さんはファッション関係に詳しい方なので、たぶん、私の原稿を見て危機感を抱いたんじゃないかと思う。
どうも、私が何気なく使ったファッション用語の中には、死語らしきものも混ざっていたらしく。
え、もう通じないの?! というジェネレーションギャップが私の脳内に号外をばらまいた。

そして、お洋服コンテスト開催である(その流れなのかは不明)
めちゃくちゃかわいいデザインが見られて、非常に目の保養&衝撃でもあった。
「こ、こんなにオシャレするのね! なんか知らなくてごめんね!」という気持ちでいっぱいだったのだ。

しかし、自分がいざ文章化するにあたり、「これは、なんていうジャンルの服なのかしら」とかググりながら書いた。それでも伝わらないかもしれないので、担当さんがまた頭を抱えるかもしれない。ごめんなさい。

でも、私としては非常に勉強になった。
最近の若い子たちは、こういう服装をするんだなーと。
もう少しファッション用語を勉強しようと思う。私に引き出しがなさすぎる。

そういえば、今回、ゲラの校正さんの赤入れの中に、「7月にジャージは暑いのでは?」というのが何か所かあり、ぐぐってみたら、ジャージって長袖ばっかりだった。あれ?
で、挿絵として見せてもらった海ばたり先生のイラストも、長袖だった。
私の認識がおかしい。

半そでのもジャージって言ってた高校時代。
あれはもう、〇十年前なんだよ……。

そういうわけで、体操服に直した。
体操服でぐぐったら、半そで写真があったので。
Google先生がいないと、小説書けない。

ここまで書いてて思ったけど、そもそもファッション用語以前に、自分が普段つかっている言葉が、いかに狭い範囲の人にしか伝わっていなかったのかを認識した。
むしろ、狭い範囲の人にすら伝わっていたのかどうかすら怪しい。

自分の常識を疑っていかねば……!

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