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ポートレイトのイロハ・・・その24「お肌はどこまで修正するのがいいのか?」

モデルさんを撮るポートレイト写真では、お肌の修正に時間をかける人が多いと聞きます。
実際にSNSなどを見てもかなりの写真にお肌修正が施されていると感じます。

このお肌の修正ですが、どのくらいまでやるのがいいんでしょう。

「モデルさんのためになるべく滑らかですべすべの肌にすべき」
「ニキビなどだけは消してあげるべき」
「なるべく地肌の雰囲気を残してあげるべき」
などいろいろな考え方があるでしょう。

またモデルさん側の意見としても、
「とにかく綺麗なお肌にしてほしい」
「少しくらいは気を使ってほしい」
「なるべくいじらないでほしい」
などさまざまなようです。

ただ、私がモデルさんからよく聞く声としては、
「修正されすぎて私じゃないみたいになってる」
という肌修正のやり過ぎに対する声です。

そこで今回はお肌の修正についてどれくらいやったほうがいいのかについて考えてみたいと思います。

今回のお話はお肌の色や明るさについてではなく、あくまでも地肌の修正についてのみとしたいと思います。

まず、私個人の考え方ですが、基本的にはお肌がきれいに見えるように撮ることが最善で、後処理による肌修正はしなくていいかなと思っています。

これには、撮った写真のほぼ全部をモデルさんに渡すため、1枚1枚を細かく修正していられないということもあります。

また、SNSにアップする程度の写真であれば、今やモデルさん自身もスマホなどでお肌の修正アプリなどを使って自分で肌修正をやってしまう人が多いということもあります。

実際、モデルさんにはお肌はきれいに撮るので後処理修正はしないでお渡しします。もしお肌修正してほしい写真があれば、指定いただければそれはやりますよ。または自分でやっていただいても構いませんよ、と伝えています。(まれにお肌を滑らかに修正してアップされる方もいます)。

あとは、写真の扱う大きさや写真の用途などによってはお肌を修正することあります。
具体的には、写真展などで大きくプリントして使う場合。
この場合には、素肌感はなるべく残しますが、にきびやお肌の荒れなどを整えるように調整します。

同じように、ネットに写真をアップするときでも拡大表示が可能な場合は、にきび、肌荒れなどは整えたりします。

ただし、絶対に素肌感だけはなくさないようにしています。

お肌の修正で問題になる(モデルさんにとってマイナスイメージだと感じる)のは、やり過ぎによる素肌感の消失なのだと思います。

ただしこれも写真のジャンルによって考え方は違っているようで、広告写真などでは未だに素肌感がなくなった、ちょっっとCGっぽくも見えてしまうようなお肌を良しとする傾向があったり、コスプレなどでは思い切りお肌の質感がなくなるようにすることもあるようです。

さて、それでは実際にどれくらいやるのがいいかということを実際の写真を元に検証してみたいと思います。

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