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偶然を引き寄せるのも実力のうち

講評会などでスナップ写真を見せてもらうと、
「ここに素敵な人が歩いていたら最高なんですけどねー」とか、「路上に止まってるトラックがなければ良かったのに」などといった、あと一歩これがあれば!という写真を見かけることがよくあります。

そのことを作者に伝えると、
「そうなんですよねー、でもそんな人は歩いてませんでした」
「トラックがいなくなるまで待つ時間がなかったんですよー」
というような答えをいただくことが多いようです。

確かにスナップ写真というのは、被写体を配置したりコントロールして撮るものではありません。

ですから、
「こんな人が通ってくれれば良かったが、そんなに上手いこといかない」
「邪魔なものがあってもどかすことはできない」
という意見はごもっともです。

でも、たとえばですか、風景写真だって同じだと思うのです。
風景写真を専門に撮る写真家は、時期も天気もすべてが揃うタイミングで撮影に臨みます。

朝霧の写真を撮りに出かけたけど、その日は霧が出なかったので、霧のない写真で良しとした、とはならないわけです。
朝霧の写真を撮るために、朝霧を求めて何日もその場を訪れたりします。

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