ポートレイトのイロハ・・・その5「カメラの上下方向を意識すること」
ポートレイトを撮るときに水平に注意する人は多いかもしれません。
いわゆる真っ直ぐに立っているように撮ったり、背景の建物が斜めにならないように撮ったりすることです。
もちろん、モデルさんの立ち姿が極端に斜めだったり、背景の線が曲がって見えたりするのはあまり良いことではないですね。
そこでカメラの水平を気にするわけです。
でも、カメラの水平よりももっと大切なのは垂直方向なのです。
垂直方向とは、モデルさんを撮るときにカメラの光軸が上を向いたり下を向いたりすることです。
カメラが上方向に向くということは、下から撮るという状態です。
逆に下を向くというのは上から下に向かって撮るということです。
カメラが上を向いたり、下を向いたりするとどうなるのでしょう。
仮に全身を撮る場合でいえば、上を向く(下から上に向かって撮る)と脚は大きく顔は小さく写ります。
カメラが下方向を向く(上から下に向かって撮る)場合には、逆に顔が大きく脚は小さく写ります。
カメラの上下がなく、いわゆるレンズが水平になっている場合には、顔や脚の大きさが誇張されることなく、正しいサイズ感で写ります。
上下していても、意図してこれをおこなう分には良いのですが、そうでないときが問題です。
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