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ポートレイトのイロハ・・・その23「カメラを構えたらモデルさんが勝手にいい表情をしてくれるわけじゃない」

撮影会モデルさんなどを撮るとき、「モデルさんがいい表情をしてくれるのでは?」と思っていませんか。
確かに、撮影に慣れたモデルさんであれば、なにも言わずとも勝手にポーズや表情を作ってくれるかもしれません。

でも、それは本当にあなたが撮りたいポートレイト写真とイコールなのか?
本当にそのモデルさんの魅力を引き出した写真なのか?
ということなのです。

そう考えると、なにも言わずにモデルさんが出してくれるポーズや表情というのは、「こんな場所、こんな時間だから、こんな感じでいかがですか?」というモデルさん側からの提案。
もちろん、モデルさんからの提案だから良くないということではありません。

「なにも指示やリクエストがないから、いい感じの表情を作っておこう」
これがモデルさんの心理です。
指示がないからといって、ムスッとしていたらダメなモデルさんだと思われてしまうというのもあって、モデルさんは反射的にポーズや表情を作ります。

特にポートレイト初心者であれば、どういう風に撮っていいかも分からないでしょうし、その場に相応しいイメージというのを考えるのも難しいかもしれません。
こういう場合は、モデルさんにポーズ、表情を任せてしまう方が円滑に撮影が進むかもしれませんね。

ですが、中級者またはその上にステップアップしていこうと思っている方であれば、その先のことが必要になってくると思うのです。

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