ポートレイトレクチャー「60.私が一枚でも多くの写真をモデルさんに渡す理由」
モデルさんのポートレイトを撮ったあと、多くの人はそのときの写真をモデルさんに送ったりするでしょう。
メールやDMで送ったり、ギガファイル便のようなものにアップしたりして、
「●●のときの写真です」とやることかと思います。
まず、写真をあげる、渡すという行為に関してですが、最初の約束(契約)になければ、「写真をあげなければいけない」というものではありません。
あくまでも一般的な契約の話しですが、モデルさんにお金を払って写真を撮るということは、「モデルとしての撮影料」を払うということであって、「モデルさん自身がそのときの写真を手に入れたり、自分でSNSに使ったりできる権利」を有するものではないということになります。
ただし、作品撮りのようなどちらからも金銭的授受がない場合には、そのときの写真は撮影者とモデルさんとの両者の成果物となるので、本来であれば全部の写真をモデルさんが手にする権利があると考えられます。
さて、今度は撮影者がSNSなどに写真をアップする場合ですが、この場合は2種類のパターンがあると思います。
まずはモデルさん側が「良く撮れてる写真であれば、チェック無しでアップしていいですよ」というパターン。
そしてもう一つは、「アップする前にその写真をチェックさせてください」というパターン。
前者のパターンであれば撮影者の判断で写真をアップしてよいことになります。
ここで問題になるのが「撮影者の判断」というもの。
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