ちぴぴ物語
助けてもらい上手 クリスマスの天使たち
なにごとにも立ち止まって悩んでしまう癖があり、なかなか行動にうつせない。そんなときにも、「ちぴぴ」は少し役に立つようだ。
とりあえず歌ってみる。そのままの自分を。
助けてほしい、困っている、と友達に伝える。迷っている、わからない、と正直にさらけ出してみる。
相手からもらったことばのなかに、ヒントが見つかるかもしれないし、パンチをくらって自分の気持ちに気がつくこともある。
自分で自分のことがよくわからない、そんなときでも、自分の無力を受け入れて歩けば、不思議な助けがやってくる。
今週のクリスマス前後、ちぴぴソングを歌うわたしに、そんなミラクルがいくつもおとずれた。
「たすけてください」道端で石を握りしめて、あたためながら公園に出た。石を前に置いて、「歌わせてくれてありがとう」そんな気持ちで歌っていた。
すると、まだ言葉も出ないほどよちよちの小さな人が近づいてきて、わたしの石をひろいあげたんだ。ギターにあわせておどったり、石を投げ転がしたりして、その子はいつまでもあきることなくそこにいた。
そしてひとしきり遊んだ後、わたしに近づいてきてそっとなにかを手渡してくれた。わたしの石よりもっと小さな小石だった。
言葉よりもリアルなその子の気持ちを受け取った。こんな助けがあるなんて。
ほかにも、いろんな人がいまわたしに必要なメッセージを手渡してくれた。ちぴぴの生き方。助けてもらい上手なのかも。
弱いまんまで、わからないまんまで、歌っていていいよ。