『トコちゃんとジュンちゃん』ー詩ー
<ジュンちゃんの詩>
ボクにはまだ夢とかわかんない
けど
トコちゃんが泣いてる時は一緒にいたいんだ
たとえば 徒競走で負けてしまったり
たとえば 石に躓いて転んだり
たとえば いつもり小さくしゃがみ込んだり
たとえば そんなトコちゃんを見たら
ボクは彼女の左手をいつもより
ギュッと握って
一緒に同じテンポで歩くんだ
「トコちゃん、見て!素敵な山を見つけたよ。
桜の花の山だよ。
誰が作ったんだろうね?」
<トコちゃんの詩>
大人になりたくないなって思う時があるの
けど
ジュンちゃんを守る為には強くならないと
たとえば ガキ大将に意地悪されたり
たとえば お母ちゃんに叱られたり
たとえば 我慢して目に涙をいっぱい溜めたり
たとえば そんなジュンちゃんを見たら
頬を両手で包んで
背中をトントンして
飴玉をあげるの
「ジュンちゃん、夕べ強い風が吹いたでしょ。
素敵なお山が作れるってワクワクして眠れなかった。ジュンちゃんの好きな桜の花びらで山を作ったよ。二人で登ろうね。」
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