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#13 蒼き狼を読んで戦う?
おはようございます!
この記事を書き始めた時間は朝の10時頃で、書き終わるのが何時になるのか分かりません😅
中々筆が進まない時も有りますね。でも時間を忘れるくらい没頭する時も有ります。そんな時は気持ちが充実してきます。皆さんはいかがでしょうか?
今回はチンギス・カンの伝記
■「蒼き狼」井上靖
チンギス・ハーン、チンギス・ハンなど色々な呼称が有りますが、最近の歴史学上の正しい呼び方はチンギス・カンらしいです。蒼き狼の中でもチンギス・カンと表記されております。
これを読んだ時期は「依存から脱却したい。自分で自立したい。」と思っていました。仕事関係でも相手に頼ったり群れるくらいなら自分で全てをやろうと思いました。
こういう出来事がキッカケでした。
私の会社のある先輩は普段は優しいんですが、理不尽な事で怒る事が多々有る人でした。加えて若い時にかなりの格闘技経験が有り、親しい友人に極道の組長がいました。
私の会社はそんなに大きく無いので社員の中では誰も文句を言えず、実質リーダー的な人でした。ですから自分の仕事を通しやすくしたい時や、自分の発言を取り上げて貰うには、その人を味方にしないといけないと思いました。
実際にそれが出来ず辞めた人もいます。それを間近に見ていた私は必要以上にその人を持ち上げ、気に入られるように立ち回りました。
そうこうするうち私の望み通り、その人に気に入られ二人でよく飲みに行ったりしていたのですが、同時にぞんざいに扱われる様になります。仕事以外の事でパシリ扱いされたり、みんなの前で罵倒される様になりました。
これは自分が確かに呼び込んだ事で本当に後悔しました。その人に依存して私の下心を見透かされ舐められたんです。まさに荘子のあの言葉を思い出しました。
【君子の交わりは淡きこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し】
礼儀や物事をわきまえた人の交際は水のようだけど、自分本位な人の人間関係は甘酒みたいにベタべタした関係だと。まわりから仲が良さそうに見えても、長続きせず破綻しやすい。
そこで、とにかく相手から距離を取らないといけない、少しずつ離れて行こうと思いました。
そのタイミングで「蒼き狼」を読んだんですが、話の内容をすごく簡単に書きますと、とにかく相手の部族を蹂躙して全てを奪っていきます。自分が「蒼き狼」の子孫という事を証明するためにです。野蛮で現代の民主主義には受け入れるのは難しいかも知れませんが「憧れ」を追い続けるという意味では、とても為になる本です。
踏ん張って逃げずに戦うからこそ「憧れ」を手に入れる事ができるという。名誉のために生きた偉人の話です。
読後感で思わず熱くなり、私も逃げてばかりじゃ無くチンギス・カンのように先輩と闘って今の関係を改善しようと思いました。
ある時、先輩から電話がかかってきます。
先輩「お前、あの○○の件頼んでたやろ?!何で取りに行けへんかったんや?!」
私「いや、仕事とは関係無い事なんで、もう行きません。」
先輩「お前帰ってきたら覚えとけや!」
私「…。」
もうビビリまくって会社へ帰りました…。ですが私はもうチンギス・カンになりきっています。もうその時は「蒼き狼」の子孫なんです私も(笑)
帰社するなり先輩が近づいて来ます。
先輩「お前!こらあ!どうならあ!オウ!?」
私「…仕事ならやりますが、もう以前みたいにプライベートな事はお手伝いはできません!」
先輩「お前こらあ、今日はもうエエわ!覚えとけよ!」
私「…。」
あれから何年も経ちますが何も覚えとく様な事は有りません。その先輩は相変わらず同じ会社で共に働いています。逆に「お前」から「●●君」と呼んでくれます。
先輩は普段は悪く無い人間という事。私が言う事はしっかりと言う人間なんだと思わせた事。そして何より調子に乗せた自分が一番悪かった事。色々勉強になりました。
相手に依存すると増長しやすいという事を一番学んだ出来事でした。これ以後は何でも自分で出来る様に自立を心がけております。
只今お昼の12時4分
2時間も書いてるやんけ!お昼ごはん食べて来ます。読んで頂き有難うございました🙇