仁王2で見る平安京
もうエンドコンテンツも消化ししゃぶっておる仁王2でありますが、余裕が出てくるとステージの様子をじっくり見たくなるものでございます。まぁこのゲームは美濃(今の岐阜)から始まり、尾張へ行ったり忙しく、今で言う中部や近畿界隈でのお話となるのですが、そのワールドの様子をじっくりと眺める機会がようやく出てきたといった感じですね。
合戦の場として有名な場所をどう表現しておるのかという部分も言わずもがな、建築物から現場を感じるのもまた楽しみの一つと感じておる自分としては見逃せぬ世界要素。ちなみに地形に関しては仁王2の場合、醍醐寺の様子を見ても明らかで妖しい力により隆起したり浮いたりと忙しないのでGoogle mapで見ても参考にならんものでございますね。でもちゃんとそれらしく置いてあったりするので、調べながらゲームをやると面白かったりします。お堂とかちゃんとあるんですよ。
前も言った気がしますが、ここは攻略なぞ一切ないのでご了承ください。
そんなわけでタイトル通り平安京。なんか炎上しておるのですが、燃えているのは平安京の南にある入口、羅城門(羅生門)と思われる建物。立っている場所は恐らく西寺のものとなり、奥にある五重塔は東寺のものといった案配と思われます。何で燃えてんのかという話はゲームをすれば分かるので今はやりません。DLC二本目のコンテンツでございますから、その目で確かめてどうぞ。
しかしこんなに羅城門と近かったのかなぁと思いつつ、今の地図と平安京の地図をレイヤーで重ねて見ると少々ディフォルメされてる気もしました。密度が贅沢。で、何故ここが西寺だと思ったのかと言うと。
先ほど立っている場所から少し移動すると倒れている建物が西寺にもあった五重塔っぽい。もう少し低い建物だとこういった形じゃないよなぁと思えるものが転がっておるわけで、もうここは西寺確定と考えられるわけですね。
ちなみにもう西寺は存在せず跡地となっております。広場みたい。情勢が落ち着いたらこの界隈は観光に行きたいものでございます。
なお、位置関係はこうなっております。平安京の真南。西寺跡地がこの有様ですが、東寺と同じぐらいの大きさの敷地であったと考えるべきか、そもそももっと東寺と西寺の敷地がデカく羅城門とすぐそばだったとなれば、この描写となるのでしょう。実際どうだったのでしょうね。
しかし東寺が近い。羅城門から大内裏へまっすぐ伸びる朱雀大路は、妖気でもってグチャグチャになっている。柳の木をちゃんと置いているところが良いですよね。84mの幅がある大路の様子は確認できませんが"あったな感"があるなと屋根の上でお酒を飲みながら佇んでおりましたよ。まぁ燃えている平安京を飲みつつ楽しむとか狂っておるとしか思えませんけどもね。ただいつだって炎は美しいものでありますね。
少し場所を変えましたがどこかは分かりません、奥の塔は法勝寺の八角九重塔と思われます。位置的に考えるとどうだろうと思うだけ無駄で、妖力で少し動いているかもしれません。多分左京側におるとしか。
ちなみに火が出ています。そうかぁ今存在しないのはそういう理由なのかぁ。西寺もね。とか全然納得はしませんが。
しかしまぁ"妖(あやかし)"とは説明しがたいものでございますね。このゲームをやっていると特に感じるのが、意味不明な現象に対しての恐れを垣間見る事ができて、まぁこれは誇張もあったりしますが中々に面白いんですよ。私はオカルト好きでもございますし。
例えば農作物が日照りで育たんから雨ごいをするとか、天変地異は神様が怒っとるからとか、当時の人達は原因が何も分からん状態で不安である中、山だとか海だとかに宿る神様に祈祷していたという。近代では気象に関しても予測できたりとロマンも糞もない話で面白くないんですがね。オーパーツを解明しちゃうぐらい面白くないものです。
そういう意味の分からん現象に不安を覚えながら生きていた人達の生活を感じてみたいものであります。令和の今でも、伝統として行事が続いて行われていたりする事があり、辿って起源を探ってみたいものとも思います。ただの興味でありますけどもね。
しかし実際に見たとか妖を退治し封印したとかの書物もあるしなぁ。ありえないと胸張って言い切れない部分もあるから良いんだよなぁ。
そういった世界観を味わえる仁王2も中々にして面白い素材で、興味を手繰るきっかけになっていたりします。これをやって、聖地巡礼ではないですが、舞台となった場所へ赴くという事も良さそうです。もちろん、お寺もあるので遊び半分なぞとんでもない。きちんと敬意を持って赴く場所でありましょう。
まだまだ見れる場所が多いのでじっくり味わいたいものであります。コロナ騒動が落ち着いたら中部や近畿辺りを巡りたいです。
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