嫌味が通じる相手でいたい
わたしの職場には(現在休職中ですが…)、月報という、1ヶ月間での気付きを全社に向けて発信する制度があります。
営業マンなら売り上げにつながった工夫や、市場調査の結果、経理なら法改正によって変更になった事務手続きなどを書いたりといった感じのものです。
わたしは情シスにいるので、セキュリティ対策や、頻発するトラブルについて書いたりしているのですが、ネタに困るときもあります。
そんなとき先輩がいろいろなニュースサイトからネタを引っ張ってきて提案してくれるのですが、ある日提案してくれたネタがあまりに攻撃的な内容でした。
わたしは、いや〜さすがにそれは読んだら気にしちゃう人がいると思うからやめときます、と言いました。
(おじさん管理職がつかえないワケみたいな内容だったと思います。)
しかし、先輩がそのとき話してくれた内容がとっても印象的でした。
それは、"嫌味を書いたって、相手にはまったく通じないから大丈夫"って話でした。
数年前、先輩は、自分が所属してるチームの会議の仕方がまずいな、と長らく感じていたそうです。
そこで月報に、ダメな会議でやってしまうこと、いい会議のやり方、みたいなことをテーマにした記事をとりあげたそうです。
ちょっと嫌味かな〜でも遠回しでも伝わればいいな〜と。
そして、月報が配信され、チームのひとがそれを読んでくれたそうです。
その感想は、
「あれ、おもしろかったね!まあ、うちのチームはできてるからいいいよね!」
というものだったそうです。
先輩は言いました。
嫌味で書いたものは、本当に伝えたい相手には伝わらない。それを読んで気にする人は、「あなたは一番出来ているから大丈夫」っていいたくなるような人なんだ、と。
なるほどなあ〜と思いました。
気にしているからできている。
気にしてないからできていない。
とってもシンプルな法則だと思いました。
"自分に対する嫌味なのか?"と思ったら、"でもそれを気にする自分は気をつけているから大丈夫なのでは?"と、少しポジティブに考えられるといいな、と思うようになりました。
そして、
自分は嫌味の通じる相手でいること、
関係ない人の気を揉ませないように嫌味になりそうなことはなるべく言わないこと、
この2つを心がけていきたいなあ、と思ったのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?