バーリン『二つの自由概念』② 10/25(水) 学部ゼミ
3.内なる砦への退却
「Innerimigration」みたいなもの
・ヒトラー政権時代のドイツ知識人の思想
・社会状態に自由はないけど、自分の心の中は自由だ!
→本当に自由なのか?自由が侵害されてるよね?(バーリン)
積極的自由の立場からみる「消極的自由」は…?
・わがままな人だな〜
・迷惑かけるな!
・自分さえ良ければそれで良い
日本における「自由」のイメージ
・自由=わがままな, 自分勝手
perfection(完成)の意味
ヨーロッパのperfectionのイメージ
・古代の自由
・人生が終わるまで日々完成に向けて努力する
・人格の完成は終わらない
・市民共同体に参加する
・市民=成人男性, ある程度金持ち, 市民権を持っている
・個人(の自由)という発想が薄い
・人格の完成=積極的自由「〜への自由」
・近代の自由
・国家の専制から、いかに自分の自由を守るのか?
=消極的自由「〜からの自由」
自由民主主義(リベラルデモクラシー)とは?
・自由民主主義の「自由」:消極的自由
・自由民主主義の「民主主義」:積極的自由
・自由民主主義において頭を悩ませているのが、個人の自由をどのようにして守っていくか?ということ
→三権分立, 権力分立, 立憲主義などを掲げることによって、個人の自由を守ろうとしている
・なぜ「自由」と「民主主義」が結びついたのか?
・消極的自由を守るためには、積極的自由を行使する(戦う)必要がある
・選挙を通して、個人の自由(消極的自由)を守る
憲法12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
憲法97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
・積極的自由(民主主義)は手段なのか?
・自分たちの自由を守るための手段、自分たちの権利を拡大するための手段
・現代リベラリズムの問題点
なんで若者は選挙に行かないのか?
・生まれた時から民主主義が守られていて、今後も民主主義が維持されるだろうから?かな?
6.地位の追求
・承認の話
・消極的自由に分類されている
・平等を根拠にしているため
・承認は積極的自由では…?(先生)
7.自由と主権
・ルソーとベンジャミン・コンスタンの論争
ベンジャミン・コンスタン
・消極的自由を擁護し、ルソーを積極的自由擁護者として批判した
・しかし、積極的自由を完全に否定しているわけではない
バーリンは積極的自由を全面的に否定しているのか?
・マルクス主義への警鐘
・欲求の一つであるとして認めてはいる(p.384)
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