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言葉だけじゃない「話す」の魅力
初めて入ったお米屋さん…
どの銘柄を買おうかと迷っていると、お店の方は産地や栽培方法・生産者について元気な日本語で一生懸命に説明してくれ、ご自身の健康への意識もたくさん話してくれました。
彼女は10年ほど前に来日し、お店の接客を通して独学で日本語を習得したのだそうです。
話してくれるお話の内容は、写真や文章で店内の壁にたくさん貼られており、それらを指さしながら覚えた日本語を一つずつ引き出しから出すかのように丁寧に正しい発音で話してくれました。
私は彼女の力強くハキハキと発音される一つ一つの単語を必死につなぎ合わせ彼女の日本語を聞き間違えないように集中した。
単語を発声する彼女の語気・笑顔・手や体の動き…彼女の伝えたい思いが彼女の全身から私に向けられている感覚だった。
彼女から溢れ出る言葉以外の表情はとても自由で力強く感じられ、言葉だけじゃない「話す」を私は全身で聴いた。
彼女が大切にしていることや考えも話してくれました。
私が彼女の日本語を理解できると彼女の「話す」はどんどん進み、私の日本語を彼女が理解できると彼女の「話す」がさらに進む。
大切に思っていることは何か・・・心のこもった「話す」だった。
話すと聴くの真髄に触れている感覚でした。
どの「話す」も尊いなぁ~としみじみ感じたひと時だった。
日本人ではない彼女が日本人の私に日本のお米について日本語で懸命に話してくれるというちょっとユーモラスなひと時でもありました ^_^