糖尿病は恥ずかしいのか
マイナ保険証でどの病院でも自分の飲んでいる薬や病気が共有されるようになった日本。私もまだ半分は反対だ。マイナ保険証・運転免許等、なんでもかんでもマイナンバーカードに集約するのはリスクがあると思っている。そして薬の重複や飲み合わせで悪いものが無いようにできる反面、「眼科や歯医者でも自分が糖尿病だと知られるのが嫌だ」という記事が出ていた。
この記事を見て有識者は「糖尿病から眼の病気に発展することは重々考えられる」として、逆に糖尿病だと分からないことで治療できない眼科の病気もあると言う。急に具合が悪くなった時も、糖尿病だと分かれば原因の特定は数倍スピードが上がる。
そういう専門的な視点は有識者に任せ、「そもそも糖尿病は恥ずかしいことなのか」という点に着目してみたい。というのも、実は私の職場にも糖尿病の人がおり、その人は学生の時から人工透析を受けていたということなのだ。また漫画だけの知識は良くないことは承知で言うならば、医療マンガに糖尿病の中学生も出てくる。つまり、糖尿病は成人に多い生活習慣病…いわゆる太り過ぎのなるもの、という世間一般のイメージからして間違っている、ということになる。
原因としては、脾臓がなんらかの理由でインシュリンを正常に分泌できない状態になることで、時には足を切断しなくてはいけない合併症すら起こる、やはり病院との連携が密でないと危険な病気だと言える。インシュリンの注射の後にしっかりごはんを食べないと倒れることすらある。そして特に1型だと年齢はあまり関係ない。若くてもなる。
ここまで知っても果たして糖尿病を抱えて生きることは恥ずかしいことだと思うだろうか?この「糖尿病は恥ずかしい」というイメージで、若くしてインシュリン注射を隠れて行う子たちを苦しめていないだろうか?自分の意見を通すために、他の人を苦しめているかもしれない。そこに考えが及ばないと、いつか自分の身内も苦しめることになるかもしれないと思わなければいけない。
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