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【ネタバレ有】ニーアオートマタ16話感想後編

アニメ版ニーアオートマタの感想です。
だいぶ長文。

9Sも同じく、2Bとの思い出を記憶していた。沢山の思い出はいつしか2Bへの執着にも近い愛着になっていた。彼女がE型だと気付いていても…

9Sは砂漠に墜落。砂地に落ちたことにより大きな部品の損失は無く、ウイルスへの感染も無かったものの、汚染ヨルハの爆撃でダメージを受けた9S。2Bとの合流を目指すが、2体の機械生命体が9Sを襲う(ここはゲームでは無いシーン)。

2Bが商業施設跡地に辿りつくころには、視界にはノイズが走り、ブラックボックスは変質。バックアップを取っても自我データに損失があるだろうと忠告するポッド042に「もうバンカーは無い…バックアップも意味はない」と返す。立ち塞がるのは2体の汚染ヨルハ。2Bを庇うように銃撃を浴びせるポッドもダメージを受け沈黙。このポッド、自我があるぞ…?!その時、脱走兵として第一期より抹殺命令が出ていたA2が現れる。汚染ヨルハは彼女の攻撃によって死亡。

「ここまで…かな」

2Bは剣を地面に突き立て、ゆっくりとA2に語り掛ける。

「これは…私の記憶」

剣を取った瞬間A2に流れ込む記憶は、9Sと2Bの思い出に溢れていた。

「2B…お前は…」

そして、もう少しで2Bのいる商業施設跡に辿りつく、その前の吊り橋に差し掛かった9S。

「…2B!大丈…っ?!」

その瞳に映るのはA2と、剣を突き立てられた2B。

「ああ…ナインズ…」

ずっと聞きたかったその言葉は。
彼女の最期の時で。

「そんな…2B…そんなっ…あ、あぁあ…あっ…」

弔うように髪を切るA2。その顔は、2Bと同じ、だが違う顔で…


「…ダメだ…ダメだダメだダメだダメだダメだっ…」


「…うううううううあああああああああああああ!」
「A----------2--------!!!」

この慟哭がつら過ぎる

「殺す!殺す殺す!殺す!」

刀を手に、橋を駆けていく9S。だが、地下からの何かがせり上がってくる振動で、9Sは地下へと落ちていく。

「お前は僕が!必ず殺す!!」
「A----------2--------!!!」

せり上がる何か…A2すらも巻き込み…タイトル。
画面の暗転後
ポッド042が2BからA2を監視対象にしたことを説明する。A2の記憶領域には、真珠湾降下作戦の時の記憶が残っていた…


ゲームでは2BとA2が再会→9S合流→地下へ落下…までがかなりあっさりだったが、かなり時間をかけて丁寧に描かれていた。前半から後半までアニメ独自の展開だったため、もしや2Bも助かるのでは…と思わせて…(号泣)しかし、A2と2Bで実際に会ったのは第一期の森の王国で、しかも逃亡兵と追手としての関係。一瞬とも思える邂逅だったわけで。それが今回の商業施設跡で、A2は本当に偶然通りかかって、A2にとっても敵だった汚染ヨルハを片付けただけなのかもしれない。それなのに、あのひとことふたことで二人は分かりあった。そしてA2は2Bの遺志を継いで、2Bを殺した。同じ2号だからだろうか。今後A2、そして9Sの、ゲームとは違った展開から目が離せないことだろう。


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