あなた方の愛は地球を救わない
毎年、恒例になった日テレの27時間テレビ。好きな人がいたら申し訳ないが私は嫌いだ。それにはいくつか理由がある。
実は3.11の東日本大震災が起こる前までは、チラッと見てたのだ。そこまでは執着していなかったが。だが、3.11が起こった年の夏の27時間テレビ。そこには明らかに、より悲劇的な子を選別して取材しているのが見て取れた。例えばだが、「一人息子を3.11で亡くしたが、家は無事だった家族」と「全員命は助かったが家を失った家族」。どちらが不幸か決めることは出来るだろうか?それを決めてしまうのが27時間テレビだ。それに気づいてしまった時、なんだか失望とも言える感情を抱いてしまったのだ。
次に、27時間テレビ内で放映されるオリジナルドラマだ。障がいを負った人、難病やガンに侵された人を主人公にして、テレビ局としては感動を狙ったドラマを作る。これも、私が見ていたあたりまでは必ずといっていいほど主人公が死ぬ展開が多かった。障がいや病気は、人を不幸にする。そんなメッセージが根底にあるのだ。
そして、近年立て続けに起こった日テレの不祥事だ。募金で集めた金の横領。漫画を原作としたドラマを製作するにあたって原作者の意向を無視し続けた結果、原作者を自殺に追い込んだ事件。そんなテレビ局が作るものが、愛を語っていいのだろうか?
SNS上では他にも27時間テレビを疑問視する声がある。これらの問題が解消されたと分からなければ、おそらく私はこれからも、二度と27時間テレビを見ないだろう。
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