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【ネタバレ有】ニーアオートマタ20話感想(9S編)

アニメ版ニーアオートマタの感想です。

一方の9Sは、資源回収ユニットの破壊の為、3つのサブユニットを回っていた。1つ目を暴虐の限りを尽くしたと言わんばかりに攻略した9Sは、砂漠にある2つ目に辿り着いた。「殺してやる…」9Sの口からはそんな言葉が変わらずこぼれ出る。

サブユニットに入ると、「なんということでしょう!あなたは沢山の機械生命体を殺害しました!その行いを讃え、努力賞を進呈します!!」という意味のアナウンスが少女のような声で響き渡る。その言葉が終わると、扉の上に貼り付けにされていた大型機械生命体の瞳に赤い光が宿る。9Sがハッキングしようと手を掲げると、ポッド153が「もしかしたらデータからウイルス汚染される・逆ハッキングを受ける可能性がある」と警告。「構うもんか…」9Sがハッキングすると、そこは書庫のような場所だった。その本からは廃墟都市の中央に出現した資源回収ユニットは何かを射出する場所…ということが分かる。そして、導くように、一冊の本が光る。そこにはアンドロイドのデータと、ヨルハ機体に組み込まれているブラックボックスのデータ…ブラックボックスは機械生命体のコアを流用しているという衝撃の事実があった。

「ふざけた情報を見せやがって…」毒づきながらも最奥部に到達。だが、その時サブユニットのコアが光り、9Sは逆ハッキングを受けてしまう。9Sが落ちていくのは、自らの記憶。どこからか聞こえるのは、かつて交わした、今は亡き…2Bの声。落下地点では2Bが立っていた。

展開される2Bの思い出…笑顔も、怒った顔も、任務を行っていた時も…そして、2Bが死んだ時の顔も…。それは、ただのデータとも言える。

「これが、思い出だとしても…僕は」

データの2Bに手を伸ばすとぐずぐずと黒いキューブ状の物体が2Bを包む。展開された思い出も次々と消えてしまう。


「やめろ、やめてくれ…これは僕の大切な思い出なんだ…!」

2Bだったものはキューブで構成された人間のような形を取る。

「やめろぉぉぉぉおおおおおお!」

9Sは刀を構え、人間のようなものに叫びながら向かっていく。

「僕の記憶に…!勝手に入ってくるな!!」

斬撃で飛ばされた肉片は、2Bの腕に、2Bの足に変化する。

「これは!僕の宝物だ!触れるなぁ!!」

ぐずぐずとくすぶっている肉片は、再び2Bへと変化していく(画像自主規制)。馬乗りになって2Bに剣を突き立て続ける9Sは、それに気づかぬように叫ぶ。

「2Bは!僕の…っ!僕だけの!!」

刀を突き立てる度に、血液のように液体が飛び散った。

やがて、現実に戻った9Sは、光を失ったコアに刀を刺したまま、泣いているような笑っているような声を発し動きを止めた。

ポッド153の無機質な声がパスコードを入手したことを告げ、20話のED。


過激すぎてCMにストップがかかった描写がついに来てしまいましたね…。ヨルハ機体の重要なことも分かりました。機械生命体のコアの方が一からブラックボックスを作るよりも効率が良かったんでしょうか。これが本当だとすると、機械生命体の技術がヨルハを上回っていることもあるということです。人間により近い精神を獲得するのが早いのがヨルハ。安定した生産を保てるのが機械生命体。しかも第一期では機械生命体もより人間に近いアダムとイヴを生み出していますし、どっちがどっち、というにはあまりにも近すぎる。

そしてゲームより異質感が抑えられつつも、絶望感を引きずった9Sの声がつらかったです。

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hanasoraen
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