「2番目か3番目がいいよ」
若い時、就職氷河期で就職できず、家族からいじめられて病んだ。自死というと自ら何かしらの手を加えて絶命することをイメージする人がほとんどだと思うが、私の場合は言葉の暴力が日常化していたという背景が幼少期からあったので、ビビりだったというか、いわゆる反射というやつだったのだと思う。突然心臓がバクバクして、大量の汗をかき、からだの力が抜けてしまうのだ。ただそのことを
家族の誰も知らない。とか
わからない。というやつだった。
理解しようとしない。というやつだ。とにかく子どもにカネを使いたくない。というのが付き纏う環境だったのだが、私自身も
中卒で家から出ようと、本気で考えているほど悩んでいた。まじで。
しかし、その願いは叶わず、高校へ進学させられた。
高校に行きながら、通信で美容学校行かされたり、高校はひとりだけ違う制服を着ていたり(制服変更が発生したため)、
生まれてから自分の思い通りになるという経験が存在しない状態の中、高校卒業後に専門学校に進学したところ(これも2年しか認めないと条件がつけられた)、うーん。。。な専門学校で(セツモードセミナーではない)、専門の知識を得たのに、就職できない。という事実も両親が気に入らない理由だった。要は
両親が就職氷河期を理解できていなかった。
家族からいじめられてすぎて病んで、体重が39キロになり、このまま死ぬんだ。と思った。『よそのお母さん』を頼り、病院に行こうとしたところ、なぜか母がついてきた。全身検査のようなことをしたのだが、支払の時、たしか6万円くらい払ったようだったのだけど、母が
「ああ、カネが掛かった」と言った時は
地獄だな。と思った。たぶん『よそのお母さん』に頼らなかったら、どうなっていたのか。みたいなのはある。1ヶ月少しくらいで、内服して体重は戻ったのだけど、体力がないとか、心臓のバクバク感が突然発生したり、落ち着くことはなかったのだけど
外見上は元に戻っているので、働け!なんだな。
表に出ることが嫌いというか、人と関わることが嫌いなので、倉庫作業の仕事をしたのだけど、とにかく重くて。ここではじめて腰を潰して、半年くらいはいたと思う。へんな話ではあるのだけど
バイトより正社員の方が月給が少ないという不思議現象が発生している会社だったのだけど(いろいろ引かれて)、そこに少し年上の社員がいて。男性だったのだけど、すごく性格が良い人で。パートさんは「ちゃんとしてる人だから、協力する!」という感じで。人柄ですね。その社員さんがすごく興味深いことを言っていたことを急に思い出して。
「hanashimaさん、仕事を決めるとしたら
2番目か
3番目に
得意なことを仕事にするといいよ」
「2番目か、3番目。。。」
1番好きなことじゃないんだ。。。とは思った。
「1番好きなことを仕事にしてしまうと、真剣に悩んでしまうんだよ。大好きなことって、譲れないくらいに本気で悩んでしまう。
だけど、2番目か3番目に好きなことだったら、1番好きなことよりも引いて見ることができるから、余裕ができるというか、なんか成り立つ。そういう考え方があるんだ」
今、私は大人で。この方が言っていたことが身に沁みる。実は私は
文章を書くことが1番好きなことではない。
料理や製菓も1番好きなことではない。
そうなんだよ。
好きというよりも、なんかできちゃうこと。
中高と「hanashimaは、なぜか5教科の中で国語だけは突出している」と先生から言われていた。あと、音楽。声が不思議らしい。女性にはあまりいないタイプの声らしい。
ちなみに私が1番好きなことは
絵を描くことでした。
しばらく描いていない。