ワンプレート

食という欲の話だ。

コロナがはじまった頃だったか、家族でニュースを観ながら、ごはんを食べていたのだが、あるニュースを聞いて

箸を落としてしまうほど、ショック。。。

家庭内殺人までいったのか、とにかく高齢の夫婦の自宅で夫が妻に暴力を振るったか、刃物で刺したか、そんな感じで、夫が凶行に及んだ理由が

『おかずの数が多すぎる』という。。。

なんですと!。。。『おかずの数が多すぎる』と

殺されるのかーーー!

。。。浮かばれない。もう「ありえない!絶対、おかず作ったことないんでしょ!」と言いましたよ。父親的には「それは殺される」とか言っていて。ないわー。絶対ないわ。。。

両親が食に関して欲深い。もう不思議。ただ、両親の食に関する欲深さは、まったく違う方向で。

父親は、目の前にごはんとおかずがあっても、思っているほど食べられず(年齢的なこと)

母親は、おかずがいっぱいないと満足できないらしい(たぶん、食に苦労したのだと思ってる)。

それで、量が多いとか少ないとか不平不満を言い出したので、それについて文句を言わせないために

ワンプレート食器を用意した。

洗い物が楽だしね!ところが、ワンプレートでごはんの支度をしていたら、母が

「なんで、ごはんを皿に盛るの!ごはんは

 お茶碗でしょう!」と言い出して。

。。。それもうワンプレートでもなんでもなくて、普通に仕出し弁当じゃん。。。などと思いながらも、

想定外で、混乱して、3つスペースがあるワンプレート食器のひとつを

漬け物で埋めた。。。

そうすると、平等性が視覚化できることで文句がなくなると思ったら、

全部食べられない。という新たな不平不満が発生。

結果的に、ワンプレートは1ヶ月もしないうちに食器棚に封印されることとなった。おかずが多すぎると私がちーん!に。。。ない!ない!

今、またちょっといろいろあって、炊事から離れているのだけど

やっぱり究極のワンプレートは

『ねこまんま』と呼ばれているアレだと思ってる。

やらないから、こっそりやってみると、そのイケナイこと!をしている感じもまた汁かけごはんをおいしく感じさせるのだと思う。

食べてないなー。。。

thank you!

追記
『ねこまんま』という名称はかろうじて残っている感じだけど、今の猫はそれを食べないでしょう。そして、汁かけごはんというスタイルもお茶漬けという正統派の存在により、やがて消えていくメニューなんだと思っています。

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