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第12回 鶏と卵

17日投稿の。(まる)のイラストには青柳の手が描かれています。
。は女性だけに青柳に対する思い入れが深かったのでしょう。愛する夫との短い新婚生活を自ら終わらせた青柳に。が何を感じ、何を思ったのか。
いつか聞いてみたいです。

次回の。のイラストは24日(木)に公開予定です。

今回は、「令和2年度 NHK新人落語大賞(※)」を受賞された笑福亭羽光さんの独演会から伝言ゲームのテーマを選びました。

※NHKの主催で行われ、若手落語家の登竜門的なコンクールとなっている。出場資格は入門15年未満、且つ二ツ目(程度)のプロの落語家であること。

○落語会
笑福亭羽光 新作勉強会「一心不乱」
会場:ミュージックテイト

新人落語大賞、受賞後とあって大入り!

○演者、演目
笑福亭羽光
・ニュー・シネマ・パラダイス(新作落語)
・偽物落語家(新作落語)
・鶏と卵(新作落語)

羽光さんは、「ちょっと変わった人」、「変わった人」、「とっても変わった人」の何処かに分類される人だとと思います。世間で言われる「ふつーの人」ではありません。
(羽光さん、ごめんなさい。汗)

落語大賞受賞後とあって、羽光さんのインタビュー記事はネットで検索するといくつか見つかります。その中で、一番のオススメはこちらです!

○ゲームのテーマ演目
鶏と卵

概要
結婚記念日の昼食時、だんだん言葉を失っていく妻。
妻を病院へ連れて行くが、病院の看護師さんとお医者さんも言葉を失っていく。
病院の帰り道、知り合いの子供に出会う。この子供も会話の中で言葉を失っていく。
結婚記念日の祝いにレストランへ出かける夫婦。ここでもコックさんが言葉を失っている。

時が経ち、言葉を失った人間達は大きな水たまりを見つける。そして、この水たまりを「海」と名付け、海ではないところを「陸」と名付けた。
『この世から当たり前に存在しているものが無くなったら…どのような世界になるだろう?』

こんなこと日頃から考え続けている人います?
(芸術家さんと学者さんだけではないですかね?)

多くの人が気付ける問いのため、過去にこの問いを頭に浮かべた人もいるかましれません。でも、多くの人は答えを探し続けたりしないでしょう。
答えが見つかりそうにないと直感したり、
答えを見つける手立てが浮かばなかったり、
答えを見つけるための犠牲を考えたり、…etc

羽光さんはこの問いに立ち止まってしまう人です。

「この世から言葉(ものの名称)が無くなったら…どのような世界になるだろう?」

こんなこと落語になると思う人います?
(もしかしたら、瀧川鯉白さん(※)は考えるかも…)

※瀧川鯉昇師匠のお弟子さん。現在、二ツ目の落語家さん。(いつか鯉白さんの高座もテーマにしたいなぁ)

僕は何かを信頼して(何かに責任を押し付けて)、あきらめて生活しています。

限界の見えている資源(体力、時間、お金)と興味(やらなければいけないこと、やりたいこと)のバランスをとりながら生活しています。

落語を聴くことはとっても好きだけど、落語そのものを突き詰めて考えることはしません。

僕の興味は落語家さんと「落語家さんが落語です」と言ったものを楽しむことです。
落語のなんたるかやスタイルは落語家さんにお任せです。

羽光さんは、「変わった人」だと思います。
それは、羽光さんが僕や世間の人と興味の志向が異なるからです。

その人だけのユニークな興味、
興味の異なる人の観ている景色、
興味の異なる人の考えていることに
魅力を感じます。

羽光さんはとっても魅力的な落語家さんです!
(下ネタの苦手な人は注意が必要です。笑)

○まとめ
・羽光さんの人柄溢れる高座は魅力で一杯!
・羽光さんの下ネタは好き嫌いが分かれます。

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