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私の大切なネットワーク

50代半ばになったある日、ふと思ったんです。「自分のネットワークの賞味期限はあと5年だな」と。

その頃、友人や元同僚は、いろいろな会社での中心的な役割を担ってました。でも、そのポジションに留まれるのは、せいぜいあと5年くらいだろう。60代になれば、会話の主題が健康や孫、ゴルフに移ることも想像しやすい。ゴルフはもうしていないけど、健康や孫の話題で盛り上がることはできる。ただ、そればかりだと飽きちゃう気がしました。

そこで考えたのは、自分より20歳くらい若い世代との交流を増やすこと。
ベンチャー企業のイベントに誘われたので絶好のチャンスと行ってみました。もちろん、その場でダントツのジイさんでした。けれど、彼らとの会話はとても新鮮で、とても楽しかった。彼らはパワフルで、新しいことに挑戦している姿が印象的でした。そんな彼らと接して、日本の未来はまだまだ明るいと感じました。

20歳の年齢差というのは、独特のものです。なぜなら、その差は心の壁を作らず、オープンにコミュニケーションをとれる距離感を生むからです。これが10歳の年齢差となると、時にライバル意識や競争心を感じることもあり、居心地がわるくなることがあります。10歳離れていると、経験や価値観を共有する部分も多く、そのため競争心が生まれやすいのかもしれません。

しかし、20歳のギャップがあると、その差は二人の間に新しい視点や学びの場を作り出します。若い世代は新しい情報や価値観、テクノロジーに詳しく、私たちの世代は経験や知識を学んで、彼らの挑戦をサポートすることができます。

この10年で、私は多くの若い人たちとのつながりを築いてきました。その繋がりを通じて、彼らの情熱や夢、困難や喜びを共有することができました。それはまるで新しい世界を覗いているような感覚で、その度に新しい学びや発見がありました。

年齢を重ねる中で、この新しい風、新しいエネルギーに触れることは、私にとって非常に刺激的であり、活力をもたらしてくれます。20歳の年齢差がもたらす新鮮な風と、10歳の差で感じる親近感、どちらも私にとっての財産です。そして、新しい風の価値を、今更ながら深く感じています。