「戯言シリーズ」は私の青春である
院試の勉強をずっとしていて、何をしたらいいのかよく分からなくなってきました。ゲシュタルト崩壊の親戚みたいなものです。
衝撃発表がありました。
私のnoteにもたびたび登場する戯言シリーズ。
2004年に始まり、2010年に完結したはずの戯言シリーズが、
まさかの最新作。
その名も、キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘
2010年までの話は、この青色サヴァンと戯言遣いがメインキャラクターでした。娘がいることは匂わされていたのですが、まさか本になるとは。
私はこの本で2段組みの魅力を知りました。
1ページの中で、文章が2段に分かれています。
最初見たときは「読みにくい…」と思ったものですが、
慣れると逆に読みやすいのです。
多分、一行の文字数が少ないのでテンポよく読めるんですよね。
テンポよく読めると言っても、戯言シリーズは本当に分厚い。
7タイトルのうちいくつかは直方体みたいなシルエットをしています。
ヒトクイマジカルなんかは辞書…?って感じです。
それでも、意味が分からないくらい面白くて、
すぐに読み終わってしまうところが本当に不思議でした。
加えて驚いたのが、キャラクターの多さ。
シリーズを通して出てくる人が少ない。
その1冊にしか出てこないような人もいる。
でも、誰のことも忘れられない。
心にしっかり爪痕を残していくキャラクターばかり。
私は匂宮兄弟と零崎曲識が好きです。
ミステリー…というには力技で解決しているような、
何なら全然解決できてないけど…という感じもありつつ、
心がきゅんとなるような、ならないような、
人生に希望を持てるような、絶望するような、
笑えるような、泣けるような、そうでもないような、
そんな本です。
私の心の中には、いつもこの戯言シリーズがある。
新作も楽しみ!!!!!
追伸
そんなに長い本はちょっと…という人はこちらを是非。
使えるひらがなを制限し、
違う組み合わせで同じ話を4本書いてある本…だったと思います。
話がちゃんと面白いうえに、その表現があったか…!と感動します。