初めての男①

と書き出すと

ちょっとイヤらしい話なのでは？

と思われるかもしれませんが
そうではありません

個人的にはそういった話も
嫌いのではないのですが
そこは置いておいて…

私は離婚歴アリの
いわゆるバツイチです

子供はいませんが
猫がいます

実は親戚一同の中で
離婚歴があるのは私一人

そう初めてのバツイチさんです

そんな私を母は

恥ずかしい

と言います

私には末期ガンの父がいます

イートン・ランバート症候群
と呼ばれる病気も併発して
歩行がとても困難になっています

ガンも進みお医者様からも
春頃までの命かも
と言われています

その様な父を私は今
介助しています

念のためと思い
いくつかの緩和ケア病棟
の面談に同行して
予約もしてきました

でもなるべく家にいたい

と父は言います

当然だと思います

しかし先月下旬からは
気温の冷え込みのせいか
ガンのせいか
父の足はより一層動きにくくなり
自力で座ると言った事が
困難になりました

座る途中で脚のチカラがぬけ
転倒してしまうのです

今までの歩行器を使った
自力での移動も目に見えて
遅くなりました

椅子に立ったり座ったりするのも
困難なので付き添いが必要です

夜中には２～３度ほど
２時間おきにトイレに行くので
その度に付き添います

寝起きはより一層
脚の動きが悪いのです

ベッドから起こす補助
歩行器で支える時の補助
トイレで座るまでの補助

そして用が済んだら
その逆です

トイレから立ち上がる補助
歩行器で支える時の補助
ベッドに寝かせる補助

母は高齢でチカラがなく
また大動脈解離を患っているので
踏ん張ることが出来ません
なので一連の補助は危険です

※大動脈解離とは簡単に言うと
血管内の内壁がはがれ
そこに血液が流れ込み血管の破裂や
臓器への障害をもたらすものです

必然的に私が支えるように
なってきました

②に続きます