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周りには笑わせろ〜「逆転」ナンパ術〜| #まずモテ 5号

本格的な冬の到来を感じさせる日、
大阪・梅田。

時刻は19時。
仕事終わりのサラリーマン達で、
街が、いささか活発になる。

グレーのトレンチコートに、
バーガンディ色の短いマフラーを
首に巻いた「スーツの男」も、
動めく街を構成する一人だった。

まだ人の少ないH○Bに一人で来て、
大きなハイボールを片手に
キョロキョロと店内を見渡し歩く
そのスーツの男。

立ち振舞いは、少し怪しい。
二軒目、三軒目で来るような…
かつ、複数人での来店が普通のこの店に。

この時間に、
かつ一人で来るというのは、
彼にはよほど、
特別な目的があるに違いない。

たまたま同じ場に居合わせた、
彼と同年代ほどに見える
二人組のサラリーマンは、

『わざわざ一人で来たんかな?
 ナンパでもするんかなw』

とでも言いたげに、
着席のままニヤニヤと彼を眺める。
非モテらしい、悪趣味だ。

関係のない他人の行動を、
ニヤニヤと楽しめるほどに
会話のネタすら持たない彼ら。

『ソロナンパ』という行動を、
なにか架空の出来事とでも思い、
『現実』と知らないんだろう。

しかし冒頭のスーツの男は、
目をつけた女の子
ーそれも池田エライザのような凛とした美女ー
にロックオンしたのち、
なんと、即座にオープン。

えっ?!
なんて話しかけた?!
リーマン二人組は、
現実をうまく飲み込めていない。

さらに「スーツの男」は、
30分もしない間に、
一切の無駄なく連れ出してしまった。
彼はエライザを連れ出した先、
果たしてどこにいくのか?

どうも、
コンビニでチーズケーキを買ってあるとか、
缶ビールはフロントの自販機で買えるだとか、
そんな会話が聞こえたような…

その一部始終を見ていた、
二人組のサラリーマンの表情はー

・・・

彼は、
もちろん彼の事を眺めていた、
「一般的非モテ」二人組の、
視線には、最初から気づいていた。

自分が特別なことをしているから。

見られることも、
嘲笑されることも別段、
いまさら感情を向けるほどのことではなかった。

自分が「一瞬」で
美女を攻略してしまうことで、
嘲りから羨望に変わる眼差しなんて、
もう、とうに見飽きていたー

・・・

この話は、
ーお気づきだとは思うがー
「ハナ自身」の最近の事実を、
あえて客観的に描いてみた。

めっちゃいい女だった。
すっげえドMで、
ここでは表現できないほどだったが、
とにかく興奮できた。

今年結婚したハナだけど、
出張があるときには
「ヘルスの維持」くらいは、
どうしても必要
なものだ。

それを実現できる見た目も、
過去10年以上培ったスキルも、
磨くことをサボっていないから
まだ、いつでも十分に通用する。

その一方で、
この物語の中には、
「リーマン二人組」も登場した。
男二人でつるんで、
「ナンパを信じきれない」男たち。

あなたがこの物語を読み、
『自分ごと』と感じた目線は、
一体、どちらの目線だっただろうか?

・・・

もしあなたの目線が、
よりリアルに共感できた目線が、
「リーマン二人組」の目線だった…
からといって、
別に落ち込むことはない。

そっちが『常識』だから
それがふつうだから。
「ふつう」で落ち込むこた、ないでしょ。

男はだれでも、
「非モテ」あるいは「普通の男」から、
人生のRPGを進めていく。
始まりの街は、
いつだってマサラタウン
だ。

だけど、
『はじまりの街に留まっていたくない!』
そう決意させる「何か」があって、
あなたはこうして、
モテる情報を集めているはずだ。

誰だって、そうだ。
12年前のハナだって、
そうだった。

#まずモテ 前号でも語ったけど、
中高生時代は本当に、
悲しいくらいにモテなくて、
フラれるたびに泣いてた。

中高生時代を失敗して、
ドブに捨てた自覚が痛切だったから、
「これからは挽回する」と誓って、
20歳からここまで来た。

意外とすぐに、成果が出た。

高校の卒業式の日にフラれた、
学年で一番モテたあの子と
大学時代に同窓会を抜け出して、生で5発…
「ずっと好きだったんだぜ」ができた。

とはいえ2〜3年くらいは、
経験人数が少ない元非モテらしく、
精神も安定しなかったけど。

しかしそこから先は、
順当に女遊びのプロになった。

気づけば経験人数は500人を超え、
フォロワーも5,000人に迫り。

結婚して愛を確実にしたうえで、
男としての"自由"も担保している。

『ふつう』『常識的』からでも、
こんなに自己実現できるんだ。
モテるって頑張りがいがある。

今モテないのは、
「女が悪い」んじゃない。

そんな直接的に、
相手のせいにしちゃいけないよ。
だって三振してバット折る奴は、
めっちゃだせえ
じゃん。

女を恨んだとて、
俺たちはその女に産んでもらったわけだし。
女がいないと気持ちよくなれない。
女のことは、いつだって好きでいよう。

俺がむしろ敵対視するのは、
非モテを非モテたらしめた
「過去の教育」
「社会の常識」
「資本主義の罠」
のほうだ!

これらの本質を解きほぐし、
逆に攻略の糸口にしてしまう。
そして、
「なあんだ、じゃあ俺にも出来る!」
そう思ってもらいたいんだ。

モテるって、
最高の自己実現だから。

「常識にツバを吐く」連載note、
それが、 #まずモテ だ。

・・・

さて、今日は前段が
いつもより長くなってしまった。

今日は「逆説」の話をしよう。
逆説というのはつまり、

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