歌劇場での共通語は?!
ヨーロッパに来て直ぐに感じたことは、
音楽家、演出家、指揮者の方々は、多言語を操る方がとても多いということです!
劇場にはさまざまな国籍の仲間がいるのですが、
少し前までは現地語が共通語として使われていました。
が、最近では少し傾向が変わってきています。
若い演出家、指揮者は英語圏の出身の方ではなくても英語で話す方が増えてきていて、
私達は現地の言葉はもちろん、そして英語も必須になってきました!!
英語はやっぱり大事だったか!!
義務教育時代あまり英語をしっかり習得していなかった私は
今、ピンチに陥っています🥲
もしも留学や海外で音楽のお仕事をしたい!
と言う方が読んでおられましたら、
語学はしっかりと学んでおくと、困ることが本当に少なくなると思います!
...と言う余計な心配をしてしまいましたが、最近の若い方達はSNSの利用が多く、ここで国際的な繋がりを持っているので、英語は一時期に比べるととても上手になっていますよね!
うちの息子たちも英語の成績だけは何とかなっているので、きちんと勉強しているんだな!!
と感心していたら
案の定YouTubeでした...
私の劇場での居場所、
女声合唱団員の楽屋をみてみましょう。
ここは4部屋に分かれていますが、
私のいる楽屋は8人部屋です。
その仲間たち、
なんと
7カ国から集まってきています!
これって結構驚きでしょ??
地元の子は1人だけと、
本当に多様性があり、興味深いです。
皆で話す時は現地語ですが、
若い子達は英語でコミュニケーションしているのをよく耳にする様になりました。
時代が変わって来たな~
と、感じています。
ヨーロッパの音大はどこに行っても世界中から学生が集まってきています。
そして劇場もしかり、
劇場のポストは空きが出ると公式に募集が出るので世界中から歌手がオーディションを受けにやってきます。
それはソリストだけではないのです。
私がオーディションを受けた時は
歌劇場も伝統色が色濃く残っていて
外国人参加者は
なんと実技だけではなく
現地語のテストもあったんです!
けれど現在は少し寛容になり、
オーディションで現地語が流暢でなくても
問題は無くなって来ています。
勿論歌手の方達は頻繁に
オーディションやコンクールなどに
国を超えて挑戦しているので、
外国で自分をプレゼンテーションする
大事な第一歩が
多くの方に理解される英語で行なわれると、
かなり不安も軽減するはず。
と、私はこれは良い傾向だと思っています。
現地語に限っていうと、
こちらも心配ご無用!
劇場の滞在時間がかなり長いので、
皆さん入団してからあっという間に
習得しておられます。
ここヨーロッパ
様々な国からの人々が生活しています
ご存知の通り、移民の方も多いです
新しい場所で生活していくための
言語がパーフェクトではない方
ものすごく多いんです
長く住んでいても意思の疎通に問題がある方も
稀ではありません。
なので、私みたいに酷い間違いを織り込んで会話をしていてもとても寛容な方が多いです。
露骨に
あなた下手ね~
何てことは全く言わず
あ、周りがうるさくて聞き取れなかったわ。
もう一度言ってくれる?
と、
やんわりと指摘してくれます。
お店の店員さんでもそうなんですよ。
とても嫌な経験をすることもないわけではないですが、
それはほんっとに稀です
だからこちらも寛容になります。
大事なのはやっぱり笑顔☺️
そして伝えたい、という姿勢です
これだけあれば大抵のことは乗り越えられます🩷
様々な人種が集まってくる歌劇場、
仕事仲間の共通語は現地語に英語
演奏する言語は英語やドイツ語、イタリア語、フランス語などなど
ここでも毎日色々な言語が飛び交っています!
オープンでエキサイティングな劇場でのお仕事、
さあ、私も英語の復習しなくては!!
何のドラマ見ようかな?
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