歌劇場合唱団員はマラソンランナーだった?!
ここ、歌劇場では劇場が夏休みに入る7、8月意外は
10ヶ月毎日公演が行われています。
取っ替え引っ替え上演されるレパートリーはおよそ60作品あり
そのほかにシーズン毎に新しい作品が十数曲織り込まれていきます。
ほぼ毎日夜舞台があり、午前中はリハーサルがあります。
曲の大きさもさまざま、
合唱曲が数曲しかない作品から
このオペラは合唱曲でだけ作られているのか?!
と思わせるような大曲もあります。
しかも超ドラマチックな重いもの、から超軽いノリノリのミュージカルまで
毎日毎日ひたすら歌い続けます。
ソリストは自分のレパートリーを用意して
コンディションも万全に公演に臨みますが、
連日大役を歌う、という事は、
声の事をよく知っている支配人のいる劇場では
そうそう起こりません(最近はかなりの頻度で歌われる若手歌手の方も増えていますが…声楽家目線で見るとこれは良くない傾向だなあ...と思います)
劇場は観客の皆さんに時間があり
楽しむことのできる週末、祝祭日こそ
掻き入れどき!!
歌劇場で働くという事は家族や友人と集う楽しいこの時間帯に仕事があるのです…
とにかく毎日舞台で歌うという事に加え
全員練習と、新人はレパートリー獲得の練習もあるので歌う時間は長くなり、
声と身体にはかなり過酷です
声の器官が弱い私は、
慣れない初めの頃はプライベートでもお喋りをセーブして声を休める事に努めていました。
その上 歌う事は身体も疲れるので風邪もひきやすく初めの3年間は健康管理がかなり大変だったのを覚えています。
この期間を通してソリストとして歌うことと
歌劇場の合唱団で歌う事には大きな違いがあるという事を身体で理解させられました!
もうひとつとても大事な事があります
合唱なので、ソロとは歌い方がかなり異なります
皆で声を合わせなければならないので
ソロのようにのびのびと自由には歌えません。
先ずは両隣、そしてパートの響き、他のパートとの全体の響きを常に聴きながら
声を合わせていくのです♪
これは合唱の醍醐味ですが、
一人一人の声は本当に個性があります
1人だけ声が飛び出してはいけません。
それぞれの声を各自が良いバランスでまとめ上げ、
さらに団体行動が出来なくてはならないのです
身体をフルに使って上手くコントロールされた発声は柔軟性が大切で集中力も必要です。
これがうまく行っている時に感じられる
大きな音の波にみんなで乗っているような感覚は
なんとも言えない
素敵なものです。
常に行う
声と身体のコントロール
毎日の朝晩の練習に夜の公演
これは正にスポーツ選手並みに
体力が必要です!
全力疾走は危険!!
持久力が大切
身体がしっかりとしていなくては!
と早速始めたのは
ジム通い
劇場合唱団
持久力が必要なマラソンランナーです!
筋トレ必要です💪🏻
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