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いまさら聞けない写真の「シャッタースピード」のはなし

 カメラのシャッタースピードは、写真撮影における露出時間の長さ、つまりカメラのセンサーもしくはフィルムが光にさらされる時間を制御する要素です。シャッタースピードが写真の露出や動きの表現にどのように影響するかについて、今回は学術的かつ物理的に説明したいと思います。
はっきりいって、知らなくても写真は撮れます(笑)。
でも、知っているとたぶんきっと、あなたの写真のどこかにちょっと肉付けしてくれるような、そんな知識になってくれるのではないでしょうか。

シャッタースピードの基本的な定義

シャッタースピードとは、カメラのセンサー(もしくはフィルム)光へ届ける(露光という)機構のひとつ「シャッター」が"開いている時間"を指します。単位は秒(または秒の分数)で表され、1/1000秒、1/500秒、1/60秒のような数値が一般的です。
 機種によっては、長いシャッタースピード(1秒以上)や非常に短いシャッタースピード(1/4000秒以上)も使用可能です。
 シャッタースピードの遅い(長い)、早い(短い)などの言い方は相対的な感覚になります。
実際には、通常の取り扱いで手振れを起こしやすい1/60秒くらいのシャッタースピードを基準に比べて、早い、遅いなどと言うことが多いようです。

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