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「ちょっと離れた所から見ると、それはもう、本当にすばらしい眺めでした」星の王子さま、禅を語るより

色即是空(しきそくぜくう) 平等  
地球を離れ、宇宙から見ると、表面的な
違いなど見えず、みな同じに見えるという。

私の大好きな章です。
次章の、空即是色(くうそくぜしき)差別

にもつながっていく、相反するようで
実は2つセットみたいな内容です。  

例えば誰かと対話するとき、
どちらの並びが好きですか?

A.相手と対面
B.相手と横並び

一見Aだと思ってしまうのですが、
私はBが好きです。

対面だと無意識に相手の表情(顔色)を見て
言葉を選んでしまう、
自分の心が惑わされて、意図しない方向に
話を進めてしまう恐れがあるからです。

私たちは、身近なものほど正しく評価する
のが難しいものです。どうしても我がままが
出やすいので困ります。
自我のエゴイズムがもろに働くので、ひとり
よがりな、独断的な見方になってしまう。
友人の関係だったら、ちょうどいい距離で、
比較的正しい評価ができます。
しかし親子や夫婦となると、近すぎて難しい。
細かな点に目がいって、なかなか正当な評価ができない。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育
さらにもっと難しいのが、目を「脚下」に
向けて自分を「照顧」する(脚下照顧)
そして公平に「自分自身を裁く」(主人公)
こと。
いずれにしても、正確に判断するには、
どうしても一度、対象から離れ、適当な
距離をおくことが必要です。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育

俯瞰(ふかん)して見る

ついつい人は、同じということに結束を
感じ、
自分と違う(もしくは自分の期待する反応と
違う反応を相手がした場合)
違和感を感じて、攻撃的になったり、 
意見したくなったりしますよね。

それはきっと、自分の眼が外的対象に向いて いるから。

相手は本当は関係ない。
「自分がそれを聞いて(もしくは見て)
どう感じるのか」

自分の心と素直に向き合おうとする時、

自分の心を一度高い所に置き、
全体を見渡してみる=俯瞰してみる

ような意識にしています(想像するというか)

即答しない、アツくならない(自分を忘れない)  

「般若心経」の中に出てくる「色即是空」は
色(しき)とは存在のことですから、存在は
「空(くう)」であり、森羅万象は実体を持たない、という意味です。
私たちは、自分、自分と自己主張しますが、
そんな自分など実体がないというのです。
「無我」なのです。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育
絶対の自分などというものがない。ここにいる
ように見える自分は、無限の因縁が積み重なって、仮に一つの形をとっているにすぎない。
自分といっても、すべて「借りもの」で
つくられた「仮りのもの」にすぎない。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育

このあたりになってくると、
「え?自分は借りもの?仮の姿?」
ってよく分からなくなってくるのですが笑

空気を吸わなかったら、私たちはすぐ死んで
しまいます。水を飲まなくても、間違いなく
死んでしまう。太陽の光がなかったら、やはり
生物として生きてはゆけません。
そもそも、他の動物や植物の命を奪い、
それを食べ物としてとることによって、
私たちは命を保っているのです。
何もかも借りもの、仮りの形で生きている
だけのことです。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育
あらゆるものから切り離して存在し得る絶対の
自分など、残念ながらどこにもない。
厳然としてあるのは、生物も無生物も一つと
なった「一如」の世界だけです。
そこではすべてが「空(くう)」だから、万物が
平等。すべては、お互いに支えあって存在して
いる。この「相依相関」の視点からものを
見るのが、「色即是空」です。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育

人間が偉いとか、誰が誰より優ってるとか、
例えば宇宙に出て蒼い地球を見た時には
きっともう関係なく、

ただただ大きな自然の流れの中で
自分達は生かされている

命を授かって生きてる限り、きっと何か
意味を持って生かされてるはずだ

とも思うようになりました。

私たちは、自我の君臨する差別の世界に
住んでいます。「ちょっと離れた所から
見ると」というのは、私たちがいつも
しがみついてる自我から離れて見ると、
ということなのです。自我を離れて
「無我」の「主人公」が見ると、です。
その「無我」の眼から見れば、男も女も
ない。男「性」、女「性」という共通の
人間性があるのみです。…
与えられた人生を、より真実に、より楽しく、
より有意義に送りたいという願いに、男女の
違いなどあろうはずがありません。
出典:「星の王子様、禅を語る」重松宗育

小さな事象に囚われて、
人を疑ったり色メガネで見たり…

相手と自分、もっというと生物すべては
平等なはずなのに、

うっかり自分と比べて相手を判断し、
上から目線で発言したくなる

そんな風に自分を見失いそうな時は、

一度俯瞰して眺めてみる

生かされてることすべてに感謝

忘れずに心がけたいと思いました。

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