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春彼岸に~3月第4週まとめ

彼岸入からの1週間。身近な人を亡くして、それでも日々は続いていくということ、続けていかなければならないということ。彼岸にいる尊敬する方ゆかりの場所へ行き、気の置ける人たちと楽しく過ごしたのですが、ふと逢ったこともないその方の不在を強く感じたり、ともすればすぐに気持ちが沈んでいく毎日でした。そんな時にも、常に頭の中には、いえ、傍らには俳句があって、そのことに救われながら過ごしています。

【日曜句会】

①龍天に昇る谷戸まで日の射して

「昇る」ではなく、「登る」でしたね。大好きな季語なのに、こんな凡ミスをするとは。とほほ。

②牧開めし喰ふ馬子の無心かな

馬の句を詠むはずが・・・。

0317 彼岸入回り廊下を回る影

お化けの句ではない、はず、です。

0318 春の川沿ひてどこまで野辺送

この句とは違って短い時間でしたが、亡くなった知人とお別れをしてきました。

0319 道草や白木蓮の空見へて

やるべきことがあるのですが、少し現実逃避しています。

堀田季何先生のカルチャー教室は、今期最後の会でした。

山笑ふ兜太が句碑の大き文字

お題「弖爾乎波(てにをは)」。前回、助詞の勉強をして、個人的にはとても難しい(でも、かっこいい)と思った「が」に挑戦。頑張って作ったので、先生はじめ多くの皆さんに選んでいただけて、とても嬉しかったです。「秩父の山ですか」とドンピシャで当ててくださる方もいて、改めて“場の文学”俳句の楽しさを感じました。

負うた子の成人となる彼岸西風

お題「子どもの出てくる句」

花鳥と遊ぶダイバーシティーかな

雑詠。原形は「ダイバーシティ」でしたが、字足らずになるとのご指導いただき、修正。

0320 春分や黄色き花をたどり来て

彼岸の中日。気持ちが沈んでいたところで季節は巡り、春分。臘梅から始まり、ミモザ、蒲公英、山吹・・・と、順々に咲く黄色い花が元気を運んできてくれます。

0321 あと七日生くる薺の花として

「七日」と「十日」で悩みましたが、どっちもどっちですかね。自分では分からないので、ひとりつぶやく句の限界を感じます。

0322 垣繕ふぐるり柊南天を

前日に柊南天をたくさん見てきました。昔からあって、なかなか印象的な花と葉を持つ植物なのに、季語にはなっていないという不思議。

0323 集合は孕雀の軒を借り

彼岸明のこの日は、結社の吟行でした。なんとか主宰の入選1句で、全部で3句開きましたが、短時間にたくさん見聞きしたものを句にしていく吟行は、本当に苦手。でも、主宰や句友と食べたり、歩いたり、話したりする時間は本当に楽しくて、人嫌いのわたしには、とてもとても、大切な句作りの場だと思っています。