スマホで撮った昆虫写真(iPhoneSE後編)
アイキャッチは、トクサに止まるアキアカネを真下から撮影しました。フレアもゴーストもでまくりで雲も白飛び。スマホに任せるにはかなり無茶な条件ですね。ただ、トンボの下にそっと差し出して写真を撮るには、大きなカ
メラよりもスマホの方が容易なのです。
今回は、今年の夏にピッキオ前に広がるケラ池のまわりで撮影したトンボたちを紹介します。
朝、出勤して見回ると、羽化途中のアオイトトンボを見つけました。このようなシャッターチャンスを逃さないためには、いつも携帯しているスマホは便利です。このあと腹部をヤゴの殻から抜くと、翅と腹部が伸びてトンボらしい姿に変身します。でも開店準備をしなければいけないので、その様子は観察できませんでした。
やはり朝に見つけた、羽化したばかりのシオカラトンボ。フキの葉の下にスマホを差し入れて撮影しました。葉陰で暗かったので露出を明るくして撮影したら、やっぱり赤味が強くなりました。撮影後にスマホの編集機能「暖かみ」で調整しています。
昼休みに逆光で撮影したマユタテアカネ。太陽を入れるとやっぱりフレアやゴーストがでます。編集機能で「コントラスト」を高めることで、フレアを軽減させると、思った以上にシャープになりました。
ケラ池で秋の最後に出現するのが、このキトンボ。オレンジ色の翅が美しい、私の好きなトンボのひとつです。照明器具の上で縄張り占有行動をしているのを、そっと近づいて撮影しました。何度か逃げられたのですが、縄張りの見張り場所なので、しばらくするとまた戻ってきます。翅の色が照明器具に投影され、ステンドグラスのようです。
イカルカフェの目の前のボードウォークは、日当たりが良いのでトンボたちがよく止まりに来ます。マユタテアカネのペアが交尾していたので、そっとスマホを近づけて撮影しました。
トンボは眼が良く、敏捷な昆虫なので、体の大きな人間が近づくと逃げられることが多いです。カメラで撮影するときは望遠レンズを使うのですが、スマホは広角レンズなので、大きく写すにはそれだけトンボに近づく必要があります。でもカメラと違い、ファインダーをのぞく必要はないので、スマホを持った腕だけを伸ばすと、意外とトンボに近づけます。
腕を伸ばして撮影するときは、注意すべきことがあります。小さなものを撮影しようとすると、意外なほど腕がフラフラしているのです。するとフレーミングやピント合わせも不安定に・・・そして手ブレもしやすくなります。そんなときは、肘から先のどこかを何かに当てることで、安定させましょう。アングルの高さによって、地面でも、立ち木でも、壁や塀でも良いです。しゃがんで撮影するときは、自分の膝に腕を当てて固定することが多いですね。そうすることで、かなり安定させることができますよ。これはスマホでもカメラでも同じです。マクロ撮影はブレやピンボケが多いので、どうもうまく撮影できないという方は、是非意識してみてください。
最後にトンボではないですが、今年ケラ池で撮影した私のお気に入りの1枚を・・・。雨上がり、繁殖期を終えてケラ池から去ろうとする(?)シュレーゲルアオガエルです。背景にはこれから野鳥の森へと出発する「野鳥の森ネイチャーウォッチング」の皆さんが映り込んでいますよ。この1枚も、スマホの下端を地面に付けることで、安定させて撮影しました。
スマホで撮った昆虫写真のシリーズは、今回で一旦終了です。新しい写真がスマホの中に溜まったら、またいつかご紹介いたしましょう。
ケラ池はスケートリンク営業中です。
軽井沢野鳥の森は、まだ紅葉が見頃です。
寒くなると温泉が恋しいですね。
食欲の秋です。お食事もいかがですか?
それではまた。