スマホで撮った昆虫写真(iPhone6後編)
今回のアイキャッチはクジャクチョウ。ピッキオビジターセンターの脇で夏の訪れを告げる、オカトラノオに訪花していました。
同じオカトラノオで撮影したイチモンジチョウ。前回の記事で、スマホのカメラは広角レンズなので背景の処理が難しい、と書きました。この2枚はどちらも翅の模様がわかりやすい俯瞰で撮影することで、結果的に背景も密生した葉になって、あまりうるさく感じられません。
平面的な木の幹に静止するノンネマイマイをストレートに撮影しました。黒っぽい幹を背景に白い蛾が止まっているので、自然に主題である蛾に目が向きます。よく見ると右側にサナギの殻があり、羽化した直後だったことがわかります。
冬になると姿をあらわす冬尺蛾の仲間です。専門家によるとイチモジフユナミシャクという種類だそうです。落ち葉に止まる姿を縦画で撮影することで、背景に周囲の落ち葉が降り積もった様子が入りました。広角レンズは背景を上手く入れることができると、その昆虫がいる環境も見せることができます。
ササに付くアブラムシを餌にして暮らすゴイシシジミ。森の日陰になった部分を背景に持ってくることで、白っぽい姿を浮き立たせることができました。地面がササで覆われているのも映り込んでいるのですが、もう少しボケ方が少ないほうがわかりやすいですね。カメラなら絞りを絞り込むことで背景のボケ具合を調整できるのですが、それができないのがスマホ写真の難点です。止まっている植物はヤマニガナですが、ササの葉だったらさらに良かった・・・。
ピッキオビジターセンターの前に広がるケラ池は、冬にはスケートリンクになります。そんな池の端に止まっていたルリタテハを画面の下に配し、池の対岸をギリギリ画面に入れることで、池の岸にいることがわかるように撮影しました。
翅を閉じたところを、ほぼ同じ構図で撮影しました。翅の表裏でまったく模様が異なるのがわかります。裏面は落ち葉や木肌に紛れる隠蔽色になっているのです。脚が片側2本しか見えませんが、タテハチョウの仲間は前脚が退化して小さくなり、常にたたんでいます。
今回はチョウやガの写真を、背景に注目しながら紹介しました。その後iPhone6はバッテリーの老朽化やホームボタンの不調から退役となりました。現在は中古で購入したiPhoneSE(第2世代)を使用中です。という訳で、次回はiPhoneSE編につづきます。
そういえば、ケラ池スケートリンクは今季の営業を開始しています。
秋に軽井沢で体験できるピッキオのアクティビティはこちらから。
BEB5軽井沢からハルニレテラスへ続く遊歩道が完成しました。
それではまた。
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